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3月20日

投資被害について


ニューヨークダウ26ドル安、米中交渉への懸念広がる


米国株式相場はまちまち。

ダウ平均は26.72ドル安の25887.38、ナスダックは9.47ポイント高の7723.95で取引を終了した。明日のFOMCでパウエルFRB議長が利上げに消極的な姿勢を示すとの見方から、買いが先行。ライトハイザー米通商代表部代表やムニューシン米財務長官らが来週に米中交渉を再開することが報じられたものの、中国が米国の一部要求に抵抗していると報じられ、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となり、ダウは小幅下落に転じた。

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円35銭で引けた。

米国の1月製造業受注が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会で当面利上げを見送る方針を再表明し、金利見通しを引き下げるとの思惑でドル売りが継続。さらに、米中貿易協議が行き詰まったとの一部報道も、ドル売り・円買いに繋がった。


ニューヨーク原油先物5月限は伸び悩み、原油5月限終値は59.29ドル、0.09ドル安。

石油輸出国機構やロシアを中心とした産油国が6月の総会以降も減産を続ける可能性があるなかで、年初来高値の水準を維持した。OPECは少なくとも6月まで日量120万バレルの協調減産を継続し、それ以降は総会で決定するが、舵取り役であるサウジアラビアは減産継続を示唆している。米国のガソリン需要が最も拡大する夏場を通じてOPECが減産を継続すると、供給が不足するリスクがある。

ただ、米週間石油在庫統計の発表を控えて調整含みとなり、高値から押し戻されて引けた。最近の米エネルギー情報局の週報では、時期的な要因からガソリンなど石油製品の在庫が顕著に取り崩されているほか、原油在庫も減少する兆候がある。米国のイランやベネズエラ制裁のほか、OPECの減産によって米国向けの原油輸出が限定され、在庫の取り崩しにつながっているとみられている。
2日間の日程で米連邦公開市場委員会が始まったことも値動きを抑制した。FOMCでは景気見通しが下方修正される可能性があるほか、バランスシートの縮小停止時期などハト派寄りの対応が注目されている。



ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1306.50ドル、5.00ドル高。

米連邦公開市場委員会でハト派の見方が示されるとみられ、ドル安に振れたことが支援要因になった。一方、米中の通商協議に対する懸念も出たが、交渉の行方待ちで反応は限られた。