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3月28日

投資被害について


ニューヨークダウ32ドル安、米国債利回りの低下を嫌気


米国株式相場は下落。ダウ平均は32.14ドル安の25625.59、ナスダックは48.15ポイント安の7643.38で取引を終了した。1月貿易収支で赤字幅が予想以上に縮小し、買いが先行。その後は、長期金利の低下で長短金利の逆転がさらに広がるとの警戒感から下落に転じたものの、米中貿易交渉や英国のEU離脱の動向を見極めたいとの思惑もあり、下値は限られた。


27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円50銭で引けた。

1月の米貿易収支で赤字幅は予想以上に縮小したことを好感し、一時ドル買いが強まった。しかし、米連邦準備制度理事会の理事候補ムーア氏のインタビュー記事、「FRBは軌道を修正し50ベーシスポイントの利下げが必要」を受けてドル売りや景気後退懸念を受けたリスク回避の円買いが再燃した。


ニューヨーク原油先物5月限は反落、原油5月限終値は59.41ドル、0.53ドル安。

米エネルギー情報局が発表した週報で、原油在庫が増加したことが嫌気された。米国はガソリンの需要期に入りつつあるが、米製油所稼働率はすんなりと上向いておらず、原油消費量が伸びなかったことが在庫増の背景。米製油所稼働率は前回の88.9%から86.6%まで低下した。石油輸出国機構を中心とした産油国による減産や、米国のイランやベネズエラに対する制裁もあって、米国の原油輸入量は日量654万バレルと引き続き低水準だった。

EIA週報で、米原油生産量は日量1210万バレルと過去最高水準を維持した。
シェールオイルを軸とした増産が続いている。ガソリン需要の4週間移動平均は日量918万4000バレルまで増加しているが、前年の936万3000バレルを下回って推移。

現時点での3月のロシアの生産量が平均で日量1130万バレルと、前月の同1134万バレルを下回って推移していることは支援要因。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。ただ、協調減産におけるロシアの生産枠である日量1119万1000バレルはまだ達成されていない。



ニューヨーク金先物4月限は続落、金6月限終値は1316.90ドル、4.50ドル安。

ニュージーランド準備銀行や欧州中央銀行が金利に対するハト派姿勢を示し、金の押し目が買われる場面も見られたが、ユーロ安が圧迫要因になった。ドラギECB総裁が、必要ならば利上げをさらに遅らせる用意があると述べた。一方、3カ月物Tビルと10年債の利回り差は10ベーシスポイントに拡大し、景気減速懸念が強い。