5月17日
投資被害について
ニューヨークダウ214ドル高、堅調な経済指標を好感
米国株式相場は上昇
ダウ平均は214.66ドル高の25862.68、ナスダックは75.90ポイント高の7898.05で取引を終了した。4月住宅着工・建設許可件数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、買いが先行。複数の主要企業決算も好感され、終日堅調推移となった。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円85銭で引けた
この日発表された米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や4月住宅着工件数などすべての指標が改善したことで、株高・長期金利上昇、ドル買いとなった。
ニューヨーク原油先物は続伸、原油6月限終値は62.87ドル、0.85ドル高
サウジアラビアの石油施設やタンカーに対する攻撃が行われ、その背後にイランの存在が疑われていることで中東の地政学的リスクが高まっている。サウジは石油施設への攻撃をイランが命令したとの認識を示しており、ドローンでパイプラインを攻撃したイエメンのフーシ派に対する空爆を行った。イスラム教シーア派武装組織であるフーシ派はイランの支援を受けつつ、イエメン西部を実効支配し、これまでも弾道ミサイルで繰り返しサウジを攻撃している。
米国は中東に空母を中心とした打撃群を配備しているほか、イランの隣国であるイラクの領事館などから一部の職員を国外退去させるなど、混乱に備えている。米国は経済制裁によってイランに核や弾道ミサイルの開発のほか、シリアやイエメンなど紛争地域への介入を中止するよう圧力をかけているものの、イランが米国に屈する兆候はない。米国は、自国あるいは同盟国が国益を損なわれた場合の軍事行動を排除していない
ただ、米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米大統領はパトリック・シャナハン国防長官代行にイランとの戦争は望んでいないと述べたもよう。イランの副大統領であるマスーメ・エブテカール氏は、米国が2015年の核合意に復帰し、経済制裁を解除すれば、米国との協議を検討するとしている。
ニューヨーク金先物6月限は大幅安、金6月限終値は1286.20ドル、11.60ドル安
トランプ米大統領がファーウェイを念頭において国家安全保障上のリスクをもたらす企業の通信機器を米企業が使用することを禁じる大統領令に署名したとの発表を受けて株安に振れたが、日中取引では押し目を買われて株高となり、金の圧迫要因になった。一方、ユーロはイタリアのサルビーニ副首相の「イタリアもルールを無視するトランプ大統領のような衝撃が必要」との発言を受けて売り優勢となった。