7月16日
投資被害について
ニューヨークダウ27ドル高、主要決算発表を控えて様子見ムード
米国株式相場は上昇
ダウ平均は27.13ドル高の27359.16、ナスダックは14.04ポイント高の8258.19で取引を終了した。今週より4-6月期決算発表が本格化することもあり、決算内容を見極めたいとの思惑から寄り付き後から小動き。中国の4-6月期国内総生産成長率が27年ぶりの低成長となり、貿易摩擦の影響が懸念されたほか、前週までの株価上昇を受けた利益確定の動きから上値の重い展開となったものの、引けにかけて小幅上昇となった。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円90銭前後で引けた
米国の7月ニューヨーク連銀製造業景況指数が予想以上に改善したためドル買い優勢で始めった。その後、米債利回りの低下に伴うドル売り、米国とイランの緊張で地政学的リスク上昇に伴うリスク回避の円買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は反落、原油8月限終値は59.58ドル、0.63ドル安
米中貿易摩擦のなかで、4-6月期の中国国内総生産が前年比+6.2%と、27年ぶりの低い伸びとなったことが景気減速と石油需要の下振れ懸念を強めた。中国の石油需要は米国に次ぐ世界第2位。原油輸入量は世界最大。米中通商協議の終わりが見えないことは、企業や家計の重しとなっている。
7月のニューヨーク連銀製造業景況指数は+4.3まで上昇。前回の-8.6からは上向いたものの、2017年末からトレンドは下向き。米中貿易摩擦による向かい風が続いている。
米ルイジアナ州に上陸した熱帯性暴風雨バリーによる被害は特に伝わっていない。米メキシコ湾の石油生産施設が再開に向かっていることで、先週上昇した反動がみられた。バリーはハリケーンへと発達したものの、一時的だった。米週間石油在庫統計への影響は限定的とみられている。
イランと米国の対立による中東情勢の緊迫感は支援要因。フランスはイラン核合意の維持のため、すべての当事者による対話再開に向けた条件を今週15日までに検討するとしていたものの、特に発表はない。
ニューヨーク金先物8月限は小幅高、金8月限終値は1413.50ドル、1.30ドル高
第2四半期の中国の国内総生産が前年比6.2%増と27年ぶりの低い伸びとなり、中国経済の減速に対する懸念が広がった。ただ6月の鉱工業生産や小売統計などは予想を上回った。また7月のニューヨーク連銀製造業景況指数が事前予想を上回り、ドル高に振れたことが上値を抑える要因になった。