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8月20日

投資被害について

ニューヨークダウ249ドル高、米中対立への警戒感が和らぐ

米国株式相場は上昇

ダウ平均は249.78ドル高の26135.79、ナスダックは106.82ポイント高の8002.81で取引を終了した。米長期金利の低下が一服し、買いが先行。ロス商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術に対する禁輸措置をさらに90日間猶予すると発表し、米中貿易摩擦への懸念が後退した。また、中国人民銀行が貸出金利の引き下げを計画しているほか、ドイツが経済危機時に最大500億ユーロの財政支出が可能であると示唆し、世界的な景気刺激策の広がりを期待する見方も広がり終日堅調となった。

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円62銭で引けた

米国のトランプ政権が一部関税発動を延期したことに加えて中国通信機器メーカー大手、華為技術に対する米製品の調達禁止措置の猶予期間をさらに90日間延長すると発表したため、米中貿易摩擦への懸念が緩和。また、米国債利回りの上昇で景気後退懸念も緩和した。さらに、ドイツや中国の財政・金融刺激策への期待もリスク選好の動きを助けた。


ニューヨーク原油先物9月限は続伸、原油9月限終値は56.21ドル、1.34ドル高

週末にサウジアラビアの油田がイエメンの武装勢力フーシ派に無人機攻撃されたことで、再び中東地域の地政学的リスクが高まったことや、週末に中国やドイツが相次ぎ景気下支え策を表明したことで、ダウ平均株価がさらに急伸するなど、米株が大幅高となったことに支援された。
一方、既報の16日に発表された石油輸出国機構の月報を弱材料視する声がこの日も聞かれた。

イエメンの武装勢力フーシ派が17日、サウジ東部のシェイバー油田内の天然ガス液施設を無人機で攻撃したが、小規模な火災が発生したものの、すぐに鎮火されて、死者や負傷者は出ておらず、石油生産への影響もないという。
ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、国営サウジ通信を通じて、シェイバー油田が極めて重要な施設として、「この攻撃は、サウジだけでなく、世界の安全な石油供給、世界経済に対する脅威だ」と述べた。

既報だが、16日に発表された石油輸出国機構月報では、世界的な景気減速見通しから、2019年の世界需要の伸びが、前回から日量4万バレル下方修正され110万バレルとされて、2020年の世界需給が若干の供給過剰になる可能性が示された。

中国人民銀行が17日、企業の借り入れコスト軽減するための新たな金利政策枠組みを公表し、ドイツのショルツ財務相は18日、将来の経済危機に際し、最大500億ユーロの追加支出が可能だとの見方を示した。

米国政府は、この日期限を迎える中国の通信機器大手、華為技術に対する輸出規制の一部猶予措置を3カ月間延長することを発表した。とともに華為の46の関連企業を19日から新たに制裁対象に加えることも発表した。


ニューヨーク金先物12月限は続落、金12月限終値は1511.60ドル、12.00ドル安

中国人民銀行が企業の借り入れコスト低下に向けた金利改革を発表したことや、ドイツの財政出動の報道を受けて株高に振れたことが圧迫要因になった。リスク回避の動きが一服し、米国債の利回りが上昇したことも金の下げ要因となった。