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10月17日

投資被害について

ニューヨークダウ22ドル安、米経済の鈍化懸念を嫌気

米国株式相場は下落

ダウ平均は22.82ドル安の27001.98、ナスダックは24.52ポイント安の8124.18で取引を終了した。9月小売売上高が予想外の減少となり、売りが先行。一部の主要企業決算が好感され、下げ幅を縮小したものの、地区連銀経済報告では、複数の企業が経済成長見通しを下方修正したことが示されたほか、米中協議の先行き不透明感も根強く軟調推移となった。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円76銭で引けた

この日発表された米国の9月小売売上高は予想外の前月比-0.3%に落ち込んだほか、米中貿易部分合意への懐疑的見方は存続し、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。


ニューヨーク原油先物11月限は反発、原油11月限終値は53.36ドル、0.55ドル高

年末の会合で、石油輸出国機構加盟国やロシアなどが来年3月までとなっている協調減産期間の延長で合意すると期待されている。現行の日量120万バレルの減産が強化される可能性も思惑としてくすぶっている。石油輸出国機構のバルキンド事務局長は全ての選択肢があり得るとの認識を示している。

9月の米小売売上高が弱かったことは米景気減速懸念や石油需要の下振れリスクを強めた反面、月末の米連邦公開市場委員会における追加利下げ観測が高まり、相場の支援要因となった。9月の米小売売上高は総合・前月比が-0.3%、コア・前月比が-0.1%だった。

第1段階の米中通商合意の文書化作業に警戒感がつきまとっていることは重し。米下院が香港人権・民主主義法案を可決したことに中国が反発している。米上院における同法案の審議日程は不明。

季節的に米原油在庫が増加に向かっており、今週の米週間石油在庫統計でも増加が見通されていることは上値を抑えた。冬場の需要期に備えて製油所は定期改修に入っており、原油消費量は減少している。米原油在庫の市場予想は前週比300万バレル増。


ニューヨーク金先物12月限は反発、金12月限終値は1494.00ドル、10.50ドル高

9月の米小売売上高が予想外に減少したことが支援要因になった。7カ月ぶりの減少となり、米国債の利回り低下が金の支援要因になった。一方、米金融大手バンク・オブ・アメリカの第3四半期決算が事前予想を上回り、株価の下値が限られたことは金の上値を抑える要因になった。