10月18日
投資被害について
ニューヨークダウ23ドル高、合意なき欧州連合離脱への懸念後退
米国株式相場は上昇
ダウ平均は23.90ドル高の27025.88、ナスダックは32.67ポイント高の8156.85で取引を終了した。欧州連合が英国の欧州連合離脱案に合意し、買いが先行。複数の主要企業決算が好感され、投資家心理が改善しており、堅調推移となった。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円62銭で引けた
予想を下回った米国経済指標やジョンソン英国首相が欧州連合と合意した離脱案が議会で否決されるとの警戒感も浮上しドル売り・円買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物11月限は続伸、原油11月限終値は53.93ドル、0.57ドル高
英議会の承認は厳しいとみられているが、英国と欧州連合の離脱協定案が合意に至ったことが世界的な景気減速懸念を後退させた。英議会採決は19日に行われる。北アイルランドのプロテスタント強硬派である民主統一党は不支持を表明している。
米エネルギー情報局の週報で石油製品の在庫が一段と減少したことも支援要因。ヒーティングオイルやディーゼル燃料を含む留出油の在庫取り崩しが続き、過去5年のレンジ下限を下回った。季節的な定期改修を背景に製油所稼働率は83.1%まで低下していることから、石油製品の生産量は減少し、原油消費量は落ち込んでいる。原油在庫は5週連続で増加した。米原油生産量は日量1260万バレルと過去最高水準を維持。
イラン産原油の輸送に関与したとして、米国が中国大手の中国遠洋運輸傘下部門に制裁を科しタンカー運賃が上昇したなかで、米国の原油や石油製品の輸入が抑制されていることも米国内の需給引き締めにつながっている。米エネルギー情報局週報で、米国の原油と石油製品の輸入量の合計は日量820万2000バレルと2月以来の低水準となった。
ニューヨーク金先物12月限は小幅続伸、金12月限終値は1498.30ドル、4.30ドル高
米中の通商協議の進展期待などに上値を押さえられたが、米鉱工業生産が低下し、製造業の減速に対する懸念を受けて押し目を買われた。一方、英国と欧州連合が離脱協議で合意したが、北アイルランドの地域政党・民主統一党が反対し、英議会での可決は不透明となっている。