10月25日
投資被害について
ニューヨークダウ28ドル安、スリーエム決算がダウの重しに
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は28.42ドル安の26805.53、ナスダックは66.00ポイント高の8185.80で取引を終了した。複数の主要企業決算を受けて買いが先行したものの、スリーエムの決算が嫌気され、ダウは下落となり小動き。一方でハイテク株に好決算が相次ぎ、ナスダック総合指数は終日堅調推移となった。
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円65銭まで上昇して引けた
米9月耐久財受注が予想以上に悪化したことや米国のペンス副大統領が中国に関する演説で香港や地域の軍事行動、知的所有権を巡る中国の慣行を非難したため米中対立懸念も再燃し米債利回り低下に伴うドル売りが優勢で始まった。その後株式相場の回復に連れて債券利回りが上昇するとドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物12月限は小幅続伸、原油12月限終値は56.23ドル、0.26ドル高
石油輸出国機構を中心とした産油国による追加減産や、米中通商協議の前進が期待されていることが買いを後押しした。ペンス副大統領が「香港における中国の行動は自由や権利を抑圧する」、「米国は香港デモを支持」と述べたことは中国の反感を高める可能性があるが、目立った反応はみられず。
前日の米エネルギー情報局の週報で、製油所稼働率の上昇とともに原油在庫が減少したことは、原油在庫のさらなる取り崩しを期待させ相場を引き続き支えた。米国の留出油の在庫は過去5年のレンジ下限を下回る水準まで取り崩されており、積み増す必要が高まりつつある。
ドイツやユーロ圏の10月の製造業購買部担当景気指数が引き続き低調だったことは重し。米中通商協議は第1弾の合意に達したものの、欧州の企業景況感に回復の兆しはほとんどみられない。9月の米耐久財受注でコア資本財の受注や出荷が下向きつつあることは、米国の景気減速懸念を高めた。ただ、米新規失業保険申請件数は21.2万件と低水準を維持。
ニューヨーク金先物12月限は続伸、金12月限終値は1504.70ドル、9.00ドル高
9月の米耐久財受注は1.1%減と、前月の0.3%増からマイナスに転じた。米連邦準備理事会の追加利下げ観測から金に押し目買いが入った。また欧州中央銀行理事会では政策金利が据え置かれたが、ドラギ欧州中央銀行総裁はユーロ圏の景気の下振れリスクなどを指摘した。