11月28日
投資被害について
ニューヨークダウ42ドル高、堅調な経済指標や米景気を好感
米国株式相場は上昇
ダウ平均は42.32ドル高の28164.00、ナスダックは57.24ポイント高の8705.17で取引を終了した。朝方はもみ合う展開となったものの、7-9月期国内総生産改定値が予想を上振れ、好感された。米中協議進展への期待感が広がるなか、地区連銀経済報告では、米経済は緩やかに拡大したことが明らかとなり、製造業も回復の兆しが示され堅調推移となった。しかし、感謝祭の祝日を控えて閑散取引で上値は限られた。
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円54銭で引けた
米国の7-9月期国内総生産改定値が上方修正されたほか、10月耐久財受注が予想外に増加し、先週分新規失業保険申請件数も低下したことなどが好感され、ドル買い、円売りが優勢になった。
ニューヨーク原油先物は反落、原油1月限終値は58.11ドル、0.30ドル安
米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫が増加したことが重しとなった。米原油生産量は日量1290万バレルまで拡大し、過去最高を更新した。製油所稼働率は前週比0.2%減の89.3%と伸び悩み、原油在庫の取り崩し圧力は高まらなかった。9月以降、原油在庫は増加する傾向にある。ガソリン在庫が急増し、留出油の在庫の減少が一巡したことも圧迫要因。
米中通商協議の進展期待は引き続き下値を支えた。来月15日に米国は新たな対中関税を発動させる予定であるほか、第1段階の通商合意の成立時期は依然として不透明だが、警戒感は高まっていない。
米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比3基減の668基となったことも支援要因。原油価格がさえないことから、企業は投資を抑制している。ただ、米エネルギー情報局は今後もシェールオイルの増産が続くと見通している。
ニューヨーク金先物は反落、金2月限終値は1460.80ドル、6.60ドル安
米中の通商協議に対する期待感に加え、堅調な米経済指標が圧迫要因になった。第3四半期の米国内総生産改定値は前期比2.1%増と速報値の1.9%増から上方修正された。10月の米耐久財受注は前月比0.6%増と事前予想の0.9%減か ら予想外に増加した。