12月10日
投資被害について
ニューヨークダウ105ドル安、重要イベント控えて様子見ムード
米国株式相場は下落
ダウ平均は105.46ドル安の27909.60、ナスダックは34.70ポイント安の8621.83で取引を終了した。明日から始まる連邦公開市場委員会や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の発動可否を見極めたいとの思惑から、様子見ムードとなり小幅下落となった。
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円68銭まで上昇して引けた
米国・メキシコ・カナダ協定の署名・成立が近いとの期待に円売りが優勢となった。ただ、中国の貿易関連指標が予想を下回ったほか、米国政府による対中追加関税発動への警戒感がくすぶり上昇も限定的となった。
ニューヨーク原油先物1月限は反落、原油1月限終値は59.02ドル、0.18ドル安
米中通商協議を巡る警戒感が相場を圧迫した。米国は第1弾合意がなければ今週末15日に対中関税を強化する構えであり、警戒感が高まっている。中国はこれまでの敵対的な関税の段階的撤回を合意に含めようとしている反面、米国はこれに消極的であり協議が難航している。パーデュー米農務長官が今週末の対中関税が発動される可能性は低いと述べたものの、トランプ米大統領の判断待ちであり、あまり材料視されなかった。
8日に発表された11月の中国貿易統計で、輸出が4ヶ月連続の前年割れとなったことは中国や世界経済に対する逆風が強まっていることを示唆した。ただ、輸入は4月以来の前年比プラスとなり、改善の兆しが見られた。
先週、サウジアラビアやロシアを軸とした石油輸出国機構プラスが日量50万バレルを追加減産することで合意したことは下支え要因。サウジは生産枠にとらわれず、今後も積極的に減産することを表明している。石油輸出国機構プラス全体の減産目標は日量170万バレルだが、実質的には同210万バレル程度まで拡大する余地があるという。
ニューヨーク金先物2月限は小反発、金2月限終値は1465.90ドル、0.80ドル高
中国の輸出が予想外に減少し、株安に振れたことが支援要因となったが、ドル高を受けて戻りは売られた。米農務長官が、15日に期限が迫っている対中追加関税が発動される可能性は低いと述べた。今週は米連邦公開市場委員会などのイベントを控えており、ポジション調整の売りも出た。