1月28日
投資被害について
ニューヨークダウ453ドル安、コロナウィルスへの懸念続く
米国株式相場は下落
ダウ平均は453.93ドル安の28535.80、ナスダックは175.60ポイント安の9139.31で取引を終了した。コロナウィルスによる新型肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、大きく下落して始まった。欧州株価も全面安となるなど投資家心理が悪化しており、終日軟調となった。
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円10銭まで反発も上値重く、引けた
米国の12月新築住宅販売件数が予想を下回ったことや、新型肺炎の感染拡大により世界経済の見通しが悪化したため米国債利回りの低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物3月限は反落、原油3月限終値は53.14ドル、1.05ドル安
中国を中心に新型コロナウイルスの感染者数が拡大を続けており、石油需要は下振れする見通し。感染源である武漢などの交通網が遮断されているほか、中国政府は海外旅行を禁止し、中国国内における長距離バスの運行制限も開始した。中国は米国に次ぐ石油の消費大国で、原油輸入量は世界最大。
石油輸出国機構関係筋の話として、石油輸出国機構加盟国は必要であるならば減産規模の拡大や期間の延長を検討すると伝わっている。新型コロナウイルスの感染拡大で石油需要が減少することが背景。ただ、3月の会合を控えて協議は始まったばかりであるという。現在、ロシアやサウジアラビアが中心となった石油輸出国機構プラスは日量170万バレルの協調減産を行っている。減産期間は3月まで。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界的な石油市場の動向を注意深く監視していると語った。石油市場は心理的な要因によって動意づいており、悲観論が極端すぎるとの認識を示しつつも、サウジアラビアは今回の事態に対処する能力や柔軟性を有していると述べた。
ニューヨーク金先物2月限は3日続伸、金2月限終値は1581.10ドル、9.20ドル高
中国の新型肺炎の感染拡大を受けて株価が急落し、リスク回避の動きとなったことが支援要因になった。ただ中国政府は海外への団体旅行の禁止など移動制限措置を拡大しており、序盤の買い一巡後は様子見の動きとなった。一方、独IFO業況指数が予想外に低下し、ユーロが軟調に推移した。