1月31日
投資被害について
ニューヨークダウ124ドル高、主要企業決算への注目が集まる
米国株式相場は上昇
ダウ平均は124.99ドル高の28859.44、ナスダックは23.77ポイント高の9298.94で取引を終了した。コロナウィルスによる感染拡大が中国経済への重しになるとの見方から、アジア・欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。世界保健機関が緊急事態を宣言したことから軟調推移となったが、マーケット終了後に予定される主要企業決算を見極めたいとの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小し、上昇に転じた。
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円96銭まで戻して引けた
米10-12月期個人消費速報値が予想を下回ったこと、米疾病対策センターは「米国で初の新型コロナウイルスで人から人への感染を確認した」と発表したことから、リスク回避の円買いに拍車がかかった。世界保健機関が新型肺炎で「緊急事態」を宣言したが、株式相場の回復に連れて下げ止まった。
ニューヨーク原油先物3月限は続落、原油3月限終値は52.14ドル、1.19ドル安
中国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油需要が落ち込むことだけでなく、中国経済の減速が早まることが警戒されている。中国・武漢から発生した新型肺炎の感染者数は世界全体で8000人を超え、2002~03年にかけて感染拡大が懸念された重症急性呼吸器症候群を上回った。中国国内における交通網の遮断や、中国への航空便停止が拡大することによって石油需要が一段と減少することが危惧されている。
日本だけでなく、米国で初めて人から人への新型コロナウイルスの感染が確認されたことも圧迫要因。米疾病管理予防センターが確認した。中国以外で死者は発生していないものの、各国でも感染が拡大する兆しが出てきている。
原油価格が一段安となったことで、石油輸出国機構の舵取り役であるサウジアラビアは3月の総会を2月初めに前倒しして行うことを検討し始めたと伝わっている。石油輸出国機構プラス関係筋の話としてロイター通信が報道した。協調減産に消極的なロシアも前倒しで行うほうが望ましいとの認識を示しているもよう。次の総会は3月5~6日に行われる予定。
ニューヨーク金先物4月限は上昇、金4月限終値は1589.20ドル、13.20ドル高
パウエル米連邦準備理事会議長が中国の新型肺炎に対する懸念を示し、金の支援要因となった。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界保健機関が国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言した。ただ今回の判断が中国に対する「不信任」ではないと強調すると、株安が一服した。また米国で人から人への感染例が確認された。