2月20日
投資被害について
ニューヨークダウ115ドル高、ハイテク株に買い戻し
米国株式相場は上昇
ダウ平均は115.84ドル高の29348.03、ナスダックは84.44ポイント高の9817.18で取引を終了した。中国政府による景気支援策が好感され、買いが先行。昨日に下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。米連邦公開市場委員会議事録では、多くの連銀高官が現行の金融政策が適切と考えており、金利を維持する方針で一致したことが示された。S&P500とナスダックは過去最高値を更新。
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は111円36銭で引けた
米国の1月生産者物価指数や1月住宅着工件数が予想を上回ったため米債利回り上昇に伴うドル買いが加速。また、中国での新型肺炎の感染拡大ペースが若干鈍化、景気支援するための中国中銀の利下げ期待にリスク選好の円売り、日本の景気後退入りを織り込む円売りなどが優勢となった。
ニューヨーク原油先物3月限は大幅高、原油3月限終値は53.29ドル、1.24ドル高
米国がロシア石油大手ロスネフチに対する制裁を開始することで、供給下振れ懸念が台頭した。ベネズエラがこれまでのように原油輸出を続けられない可能性があることや、ロスネフチへの制裁が拡大することが警戒されている。
ロスネフチは米国が制裁を続けているベネズエラを支援する一環として、制裁を回避しつつベネズエラ産原油の販売を手助けしており、米国の反感を買っていた。今回制裁の対象となったロスネフチ・トレーディングはベネズエラ産原油の約70%の輸送に関与しているという。ただ、ベネズエラの原油生産量は日量70万バレル程度と、以前と比較してかなり減少している。経済危機でベネズエラ国営石油会社の設備が疲弊しており、生産量は限定的。
中国で新型コロナウイルスの感染拡大が抑制されつつあると期待されていることも支援要因。中国当局が発表する感染者数の伸びが鈍化する兆候がある。20日に中国人民銀行は実質的な政策金利である最優遇貸出金利をさらに引き下げると想定されており、中国経済の悪化に伴う痛みを緩和する見通し。
ニューヨーク金先物4月限は続伸、金4月限終値は1611.80ドル、8.20ドル高
中国本土の新型コロナウイルスの感染者は18日に1749人増加した。新たな感染者数の減少を受けて株高となり、金に利食い売りが出た。ただ国際通貨基金は、他国に感染が広がれば、「非常に脆弱」と見込まれてた2020年の世界経済回復が頓挫する可能性があるとの見解を示しており、先行き懸念が残ることから金の押し目は買われた。