2月26日
投資被害について
ニューヨークダウ879ドル安、投資家心理の悪化が続く
米国株式相場は下落
ダウ平均は879.44ドル安の27081.36、ナスダックは255.67ポイント安の8965.61で取引を終了した。朝方は小幅上昇して寄り付いたものの、新型コロナウイルスの感染拡大が、ハイテク企業や製造業のアジアでのサプライチェーンに影響を与えるとの見方から下落に転じた。米疾病対策センターがコロナウィルスの米国での流行を警告すると、投資家のリスク選好姿勢が一段と後退し大幅続落となった。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円16銭で引けた
米国の2月リッチモンド連銀製造業指数や2月消費者信頼感指数が予想を下回ったほか、米疾病対策センターが米国内で新型肺炎が流行する可能性を警告したため、米国経済の成長鈍化懸念が強まりドル売りが加速。リスク回避の円買いも加速した。
ニューヨーク原油先物4月限は続落、原油4月限終値は49.90ドル、1.53ドル安
中国以外で新型コロナウイルスの感染者数が拡大していることが引き続き相場を圧迫した。人や物の移動が制限されるほか、外出を控えることが増えるため、石油需要は世界的に減少する方向にある。
米疾病対策センターは、米国での新型コロナウイルスの流行に備えるべきであると指摘した。米国内のコミュニティで感染拡大が起きるのは時間の問題であるという。米国は世界最大の石油の消費国であり、人々が移動を自粛すると需要は弱含む。中国と並ぶ世界経済の牽引役である米国の景気が腰折れするリスクも原油相場の重し。
感染者が急増しているイタリアのロンバルディア州とベネト州の11の自治体は、他の自治体との往来が禁止された。米疾病対策センターは韓国への渡航警戒レベルを中国と同じレベルに引き上げ、不要不急の渡航を自粛するよう警告した。香港では学校閉鎖措置が延長されるもよう。イランでは保健省高官が新型肺炎に感染した。
ニューヨーク金先物4月限は大幅反落、金4月限終値は1650.00ドル、26.60ドル安
新型コロナウイルスの感染拡大で株安となったが、利食い売りなどが圧迫要因になった。この日はオーストリアやスイスでの感染が確認され、新型コロナウイルスのパンデミック化が不安視された。