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3月3日

投資被害について

ニューヨークダウ1293ドル高、各国中銀の協調利下げ期待

米国株式相場は急伸

ダウ平均は1293.96ドル高の26703.32、ナスダックは384.80ポイント高の8952.16で取引を終了した。新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速に対処すべく、各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待に買戻し優勢で始まった。その後、主要7カ国財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で、3日に電話会談を開催することが報じられると上げ幅をさらに拡大。引けにかけては、トランプ大統領が製薬会社との会合を開催、新型肺炎のワクチンの早期開発への期待も加わり、一段と上げ幅を拡大させた。1日の上げ幅としては過去最大を記録。

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円35銭で引けた

米国の2月供給管理協会製造業は予想を下回ったほか、新型肺炎の感染拡大により米国経済が景気後退に陥ることを回避すべく連邦準備制度理事会が大幅な利下げに踏み切るとの思惑が強まり、ドル売りに拍車がかかった。その後、主要7カ国財務相、中銀総裁が電話会談を開催すると報じられると協調利下げ観測が強まり、株高に連れたリスク選好の円売りや米債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。


ニューヨーク原油先物4月限は大幅反発、原油4月限終値は46.75ドル、1.99ドル高

新型肺炎を背景とした世界的な石油需要の減少に対して、石油輸出国機構を中心とした産油国が協調減産の規模拡大を行い、相場を下支えすると期待されている。現行の協調減産は日量170万バレルで、3月末が期限となる。今週5~6日の総会で、これまで追加減産に否定的だったロシアが減産を受け入れるかどうかが焦点。

ロシアのノバク・エネルギー相は、小規模な追加減産について検討していると述べた。より大規模な減産についての提案は受けていないという。先月の石油輸出国機構プラスの共同技術委員会では、日量60万バレルの追加減産が勧告されている。

露石油大手ルクオイルのレノイド・フェダン副社長は、石油輸出国機構プラスが日量100万バレル以上の追加減産を行うことを期待すると述べた。この場合、ロシアは日量20~30万バレルの減産を引き受けることになるとの見通しも示した。プーチン露大統領は1日にロシア石油大手と追加減産について協議を行っているが、特に結果は伝えられていない。先月の報道では、露ロスネフチが追加減産に否定的だった。

新型肺炎による景気見通しの不透明感について、各国中央銀行が金融緩和によって和らげると見込まれていることも支援要因。本日は豪中銀理事会が予定されている。来週は欧州中央銀行理事会、再来週は米連邦公開市場委員会や日銀金融政策決定会合が行われる。


ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1594.80ドル、28.10ドル高

2月の中国の製造業購買担当者指数が過去最低となり、米連邦準備理事会の利下げ観測が高まった。株安が一服し、金も堅調に推移したが、新型コロナウイルスの感染拡大で先行き懸念も残り、1600ドル台で上値を抑えられた。