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3月4日

投資被害について

ニューヨークダウ785ドル安、米連邦準備制度理事会の緊急利下げも不安払しょくできず

米国株式相場は反落

ダウ平均は785.91ドル安の25917.41、ナスダックは268.08ポイント安の8684.09で取引を終了した。米連邦準備制度理事会は全会一致で0.5%ポイントの緊急利下げに踏み切った。新型コロナウィルスの感染拡大により、成長見通しが大幅に悪化したことを理由に挙げた。利下げを好感し一時上昇する局面もあったが、新型コロナウィルスの問題解決は、金融政策だけでは不十分との見方や、緊急利下げが投資家に逆に脅威を与えた形となり、下落に転じ昨日の上昇をほぼ打ち消した。

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円13銭で引けた

米連邦準備制度理事会が0.5%ポイントの緊急利下げに踏み切ったほか、新型肺炎が景気に与える影響を最低減に食い止めるため、さらなる利下げに踏み切るとの思惑が広がった。米10年債利回りは1%を割り込んだことから、ドル売りが加速した。また、米連邦準備制度理事会の緊急利下げでも投資家の不安が払しょくできず、株安に連れたリスク回避の円買いも観測された。


ニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は47.18ドル、0.43ドル高

石油輸出国機構を中心とした産油国で構成する石油輸出国機構プラスの共同技術委員会が、新型肺炎の世界的な流行による需要減少を背景に日量60~100万バレルの追加減産を提案したと伝わったことや、緊急の米連邦公開市場委員会で0.50%の追加利下げが決まったことが相場を支援した。

石油輸出国機構など主要産油国の会合は今週5~6日に行われる。現行の減産規模は日量170万バレルで、期限は3月末までとなっている。

ただ、相場の上値は重く、引けにかけては上げ幅を削った。石油輸出国機構プラスが日量100万バレルの追加減産で合意しても需給をバランスさせるには不十分であるとみられている。米連邦準備制度理事会の緊急利下げは景気を支援する反面、早急に金融緩和を実施しなければならないほど切迫した状況であるとの認識を金融市場に広げ、どちらかと言えば株価や原油相場を圧迫する要因となった。米10年債利回りは0.91%付近まで過去最低水準を更新。資金の逃避的な動きが一段と強まった。


ニューヨーク金先物4月限は大幅続伸、金4月限終値は1644.40ドル、49.60ドル高

主要7カ国の財務相・中央銀行総裁の電話会議で協調姿勢の共同声明が発表された。ただ具体策がなく、株安に振れた。一方、米連邦準備制度理事会が0.50%の緊急利下げを決定し、金の支援要因となった。パウエル米連邦準備制度理事会議長は、利下げで世界的な供給網の阻害を解消することはできないとしたが、利下げは全般的な経済活動の支援になると述べた。