3月18日
投資被害について
ニューヨークダウ1048ドル高、政府の大規模支援や米連邦準備制度理事会の資金供給を好感
米国株式相場は反発
ダウ平均は1048.86ドル高の21237.38ドル、ナスダックは430.19ポイント高の7334.78ポイントで取引を終了した。
前日の大幅下落を受けて買い戻しが先行。連銀が短期社債の買取プログラムを再開し、短期流動性を供給する処置をとったことが好感された。また米国政府が1兆ドル規模の追加支援策を検討しているとの報道を受けて、緩やかに上昇する展開となった。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円67銭で引けた
新型肺炎の対処で、米政府は1兆ドル規模の経済支援策を検討しているとの報道や米連邦準備制度理事会がコマーシャルペーパー市場の流動性を供給する短期資金調達プロブラムを再開したことで見通しが改善し、米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物4月限は続落、原油4月限終値は26.95ドル、1.75ドル安
新型コロナウイルスの蔓延を受けて、主要国がイベントの中止や人の移動の抑制など感染拡大の阻止に動いていることで石油需要は落ち込んでいる。経済活動の停滞による需要減にも関わらず、世界最大級の産油国であるサウジアラビアやロシアが増産に向かっていることも圧迫要因。サウジは5月以降の輸出量を過去最高水準に拡大する。米国では最大1.2兆ドル規模の景気刺激策が協議されているが、悲観的な需要見通しに変化はみられない。
来月以降、サウジアラビアは生産能力を最大限活用したうえ、在庫を取り崩してまで供給を拡大しようとしている。各国への供給を増やすため大型タンカーをすでに確保しており、仲違いしたロシアとシェア争いが本格的に始まる。産油国は原油安による歳入減をシェア拡大で補う必要がある。
イラクのガドバン石油相は石油輸出国機構のバルキンド事務局長に対して緊急会合を早急に開催することを要求する書簡を送付した。サウジやロシアの増産のほか、新型肺炎による需要減で需給バランスが崩壊していることが背景。これまでにも各国がロシアとサウジの関係改善の必要性を強調しているが、今のところ具体的な動きは伝わっていない。
ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1525.80ドル、39.30ドル高
米10年債利回りが大幅上昇、ドル高と本来、金にとっては弱気の環境だったが、ここ最近の金相場は株安による損出補填のため、株の下落と相関性を強めていた。今日は米株の反発から買い優勢となり、安値修正場面を迎えた。なお16日の取組高も減少し、今月6日以降、7日連続の減少となり、金市場から資金流出が進んでいることが裏付けられている。