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3月19日

投資被害について

ニューヨークダウ1338ドル安、全米50州で新型ウイルスの感染確認

米国株式相場は大幅反落

ダウ平均は1338.46ドル安の19898.92ドル、ナスダックは344.94ポイント安の6989.84ポイントで取引を終了した。
全米50州で新型コロナウイルスへの感染が確認され、感染拡大によるさらなる経済悪化への懸念から下落で始まった。米国政府による経済対策がなかなか成立せず、また、原油価格の急落を受けて投資家心理が一段と悪化すると下げ幅を拡大し、今週2度目のサーキットブレーカーが発動され取引が一時停止。ダウは2016年11月にトランプ政権発足後の上昇を全て消し、終値でも節目となる2万ドルを割り込んだ。

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円06銭で引けた

予想を上回った米国の2月住宅着工件数や米国の大規模経済支援策を見込んだ米国債相場の下落で、米債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、株式相場の急落を嫌い、リスク回避の円買いが再燃し上値を抑制。


ニューヨーク原油先物5月限は大幅続落、原油5月限終値は20.83ドル、6.50ドル安

中国から広がった新型コロナウイルスが世界中で蔓延し、感染を抑制するために普段の経済活動が制限されていることから、石油需要が急速に減少し約18年ぶりの安値圏に沈んだ。米疾病対策センターが発表する新型コロナウイルスの感染者数は7038人まで急速に拡大しており、米国における流行のピークは見えていない。

米エネルギー情報局が発表した週報で、石油製品需要は前週比38万3000バレル減の日量2147万7000バレルとなった。日量2100万バレル超の堅調な水準を維持している。感染を回避するため人々は接触を回避する傾向にあるが、ガソリン需要は日量969万9000バレルまで増加し、ドライブシーズンの最盛期並の水準に近づいている。マスクなどとともに燃料が生活必需品であることや、ガソリン価格の大暴落で需要は強まっているもよう。石油製品の在庫は減少しており、留出油の在庫は過去5年のレンジ下限を下回った。米原油生産量は日量1310万バレルと過去最高水準で推移。米製油所稼働率は86.4%と前週から横ばいだった。

需要が減少するなかでも世界最大級の産油国であるサウジアラビアやロシアが増産に向かっていることも圧迫要因。サウジを中心とした石油輸出国機構は従来の価格安定の目標を放棄しており、それぞれがシェアを拡大することで原油安による収入減を補おうとしている。米国の石油産業はこれまでにない打撃を受けているが、米エネルギー情報局によると4月のシェールオイル生産量は過去最高を更新する見通し。

過剰在庫の増加が続くことから、世界中の石油施設が備蓄能力を使い切ることが警戒されている。現状の需給見通しであれば数カ月間で世界中のタンクが満たされるとの指摘もあり、原油や石油製品の生産が停止するリスクがある。生産が強制的に停止すると雇用が失われ、需要見通しがまた悪化する。


ニューヨーク金先物4月限は大幅安、金4月限終値は1477.90ドル、47.90ドル安

新型コロナウイルスの感染拡大から株価の戻りが売られたことが圧迫要因になった。景気の先行き懸念が強いなか、米企業の資金確保でドル高に振れたことも下げ要因になった。