3月26日
投資被害について
ニューヨークダウ495ドル高、経済救済策合意を好感も上げ幅縮小
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は495.64ドル高の21200.55ドル、ナスダックは33.56ポイント安の7384.30ポイントで取引を終了した。
トランプ政権と上院が2兆ドル規模の経済救済策で合意に達し、買いが先行した。ただ、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあり、一時下落に転じる局面もあった。法案の文言訂正などで採決が遅れており、引けにかけて上げ幅を急速に縮小し、ナスダックは下落に転じた。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は111円20銭で引けた
米2月耐久財受注速報値が予想外のプラスとなったほか、米国のトランプ政権と上院議会が2兆ドル規模の経済救済策で合意したため、景気見通しが改善しドル買いが一時強まった。その後、米国債利回りの上げ幅縮小でドル売りが再燃した。
ニューヨーク原油先物5月限は続伸、原油5月限終値は24.49ドル、0.48ドル高
新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な景気後退の影響を緩和するため、2兆ドル規模の米景気対策法案が成立する見通しとなったことが相場を押し上げた。ただ、米エネルギー情報局が発表した週報では、新型肺炎を背景とした外出自粛などによる石油需要の減少が鮮明となった。米石油需要はさらにしぼむ見通し。
米エネルギー情報局週報で石油製品需要は前週比207万7000バレル減の日量1940万バレルまで急減。このうちガソリン需要は前週比85万9000バレル減の日量883万7000バレルだった。製油所稼働率は前回の86.4%から87.3%まで上昇。原油生産量は前週比10万バレル減の日量1300万バレルと過去最高水準を維持。急激な原油安は今のところ生産量の減少につながっていない。
米疾病対策センターが発表した新型肺炎の感染者数は5万4453人まで拡大しており、感染者数の伸びが鈍化する兆候はみられない。前日は4万4183人だった。米国における感染の中心地となっているニューヨーク州のクオモニューヨーク市長は、感染者数が3万811人まで拡大したと発表した。
ニューヨーク金先物4月限は反落、金4月限終値は1633.40ドル、27.40ドル安
米連邦準備制度理事会の無制限の量的緩和や米国の景気対策に対する期待感が強いなか、上値を試した。ただ新型コロナウイルスの感染拡大による航空便の運航停止や鉱山会社の操業停止で精製が止まって現物供給がなくなり、ニューヨーク先物市場のプレミアムが大幅に拡大した。取引所は対策を急ぐとしたが、プレミアムの状況が続いている。