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4月3日

投資被害について

ニューヨークダウ469ドル高、原油反発で投資家心理が改善

米国株式相場は反発

ダウ平均は469.93ドル高の21413.44ドル、ナスダックは126.73ポイント高の7487.31ポイントで取引を終了した。
米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数が、過去最高を記録した前週のほぼ2倍に跳ね上がり664.8万件に達したことから、売りが先行した。その後、トランプ大統領がツイートで、ロシアとサウジアラビアが減産する見込みだと伝えると、原油価格が30%超急騰。18年ぶりの安値からの回復で、エネルギー関連企業の収益悪化懸念が後退し、上昇に転じた。

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円85銭で引けた

米国の週次新規失業保険申請件数は664.8万件と過去最多に達し、経済悪化への警戒感が広がり、ドル売り・円買いが優勢で始まった。その後、トランプ大統領がロシアとサウジアラビアの減産を示唆したことを背景にした原油価格の大幅反発で投資家心理が改善したため、ドル買い・円売りが強まった。


ニューヨーク原油先物5月限は大幅反発、原油5月限終値は25.32ドル、5.01ドル高

サウジアラビアとロシアを仲介したトランプ米大統領が、両国が最大で日量1500万バレルの減産を実施する可能性があると述べた。中国発の新型コロナウイルスが世界の石油需要を大幅に減少させているが、サウジとロシアは先月の産油国会合で追加減産の是非を巡って決別した。ロシアの拒絶で怒り心頭のサウジは原油の大安売りを開始し、先月の暴落を誘導した経緯がある。

新型肺炎の蔓延で日量3000万バレル規模の石油需要が失われるとの見通しもある。コロナショック以前の世界全体の石油需要は日量1億バレル規模。

サウジ国営通信によると、サウジは石油輸出国機構加盟国を中心とした石油輸出国機構プラスによる緊急会合の開催を要請した。ロシアが承諾するなら仲違いしたサウジとロシアが協議を再開することになる。ロシアのノバク・エネルギー相は供給過多のなかで増産する計画はなく、石油輸出国機構加盟国やその他の産油国と価格を安定させるために協調する用意があると述べた。

トランプ米大統領はロシア、サウジとすでに個別で電話協議しているが、トランプ米政権の関係者によるとサウジとロシアの減産計画について米国は公式に把握しておらず、米国内の生産者に減産するよう口を挟むことはないもよう。ただ、テキサス鉄道委員会のシットン委員長はノバク露エネルギー相と日量1000万バレルの減産について協議したと語った。サウジとロシアだけで日量1500万バレル減産するのは実質的に難しい。


ニューヨーク金先物6月限は大幅反発、金6月限終値は1637.70ドル、46.30ドル高

米新規失業保険申請件数は664万8000件と、前週の330万7000件から急増した。米連邦準備制度理事会の無制限の量的緩和が続くことや、さらなる経済対策が見込まれ、金の支援要因になった。