4月16日
投資被害について
ニューヨークダウ445ドル安、米国経済指標や銀行の収益悪化を懸念
米国株式相場は反落
ダウ平均は445.41ドル安の23504.35ドル、ナスダックは122.56ポイント安の8393.18ポイントで取引を終了した。
大手行の1-3月期決算で収益悪化が鮮明となり売りが先行。原油安に加え、新型コロナウイルスによる経済封鎖の影響で、3月小売売上高や4月ニューヨーク連銀製造業景況指数が記録的な落ち込みとなり、売りに拍車がかかった。ニューヨーク州の感染拡大状況が安定したとの報道を受け、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円43銭で引けた
新型コロナウイルスによる経済封鎖の影響で3月小売売上高や4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は記録的な落ち込みを見せた。また、米連邦準備制度理事会が公表した地区連銀経済報告で、全米の経済活動がここ数週間で急激に縮小したことが証明されたため、ドル売り・円買いが再び優勢となった。
ニューヨーク原油先物5月限は小幅続落、原油5月限終値は19.87ドル、0.24ドル安
新型肺炎による石油需要の落ち込みは厳しく、石油輸出国機構加盟国を中心とした産油国が過去最大の減産を行っても過剰在庫が増加し続ける見通しであることが重し。世界的に新型肺炎の流行は最悪期を過ぎたと見られているが、経済活動を再開する時期は不透明。
サウジアラビアやロシアが舵取り役である石油輸出国機構プラスは来月から日量970万バレルの減産を行う一方、国際エネルギー機関によると、世界の4月の石油需要は日量2900万バレル減となり、史上最悪の月となる可能性がある。米国やインド、中国が戦略備蓄の利用による過剰在庫の吸収を提案・検討しているものの、国際エネルギー機関は詳細を待っているとして正式な発表はまだない。
米エネルギー情報局が発表した週報では、需要の急減を受けて原油在庫が過去最大の増加幅となった。製油所稼働率は69.1%まで一段と低下している。石油製品需要は日量1379万7000バレルまで減少し、統計開始以来の最低水準を更新。原油生産量は前週比10万バレル減の日量1230万バレル。
ニューヨーク金先物6月限は大幅反落、金6月限終値は1740.20ドル、28.70ドル安
前日までの急伸で買いが一巡し、利食い売りが優勢となった。米小売売上高など米経済指標が悪化し、押し目を買われる場面も見られたが、戻りは売られて軟調となった。