6月4日
投資被害について
ニューヨークダウ527ドル高、速やかな景気回復期待広がる
米国株式相場は続伸
ダウ平均は527.24ドル高の26269.89ドル、ナスダックは74.54ポイント高の9682.91ポイントで取引を終了した。
中国の5月サービス業購買担当者景気指数が予想外のプラス成長に回復したほか、米国の5月ADP雇用統計や供給管理協会非製造業指数も予想を上回ったためV字型回復への期待から大きく上昇して寄り付いた。米国政府が第4弾の経済支援策を検討中との報道も好感され、引けにかけてさらに上げ幅を拡大した。
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円91銭で引けた
朝方発表された米国の5月ADP雇用統計で雇用者数の減少幅は予想を下回った。その後発表された5月供給管理協会非製造業景況指数は市場予想を上回っており、ウイルスパンデミックによる景気後退は間もなく終了し、V字型回復への期待が浮上した。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物7月限は上昇、原油7月限終値は37.29ドル、0.48ドル高
主要国がコロナ禍を乗り越え、急減した石油需要が回復に向かっていることが引き続き相場を押し上げた。
ただ、石油輸出国機構加盟国を中心とした産油国が現行の合意を見直していたなかで、従来の予定を延長して日量970万バレルの減産を7月も行う方向でまとまりかけていたが、減産遵守率が目立って低いイラクやナイジェリアに対する批判が強まり、詰めの協議が難航していると伝わった。ロイター通信が関係筋らの話として伝えたところによると、サウジアラビアとロシアは7月も現行の減産目標を維持することで合意した一方で、減産を完全に履行していない産油国が生産目標を遵守し、今後数カ月間で過剰生産分を相殺することが合意の前提にあるという。
今週4日かあるいは来週9~10日に行われる予定だった主要産油国のオンライン会合が開催されるのか不透明。ロシア大統領府のペスコフ報道官は会合の日程についての質問にコメントを避けた。現行の合意に修正がなければ、石油輸出国機構プラスは来月から減産目標を日量770万バレルに縮小する。
米エネルギー情報局が発表した週報では、製油所稼働率が71.8%まで上昇し、原油在庫が取り崩された一方で、石油製品需要の回復が一巡していることは重しとなった。石油製品需要は日量1506万6000バレルと3週連続で減少した。ガソリン需要は引き続き上向きだが、その他の石油製品の需要回復は頭打ち。
ニューヨーク金先物8月限は続落、金8月限終値は1704.80ドル、29.20ドル安
5月の全米雇用報告は民間部門雇用者数が276万人減少し、事前予想の900万人減を上回った。5月の米供給管理協会非製造業総合指数は45.4と、4月の41.8から改善し、事前予想の44.0を上回った。経済指標が持ち直したことから株価が急伸し、金の圧迫要因になった。