投資被害について | 先物取引、スカイプレミアム、フリッチクエスト、投資被害、排出権、CO2

6月12日

投資被害について

ニューヨークダウ1861ドル安、景気回復の遅れやウイルス感染第2波を警戒

米国株式相場は大幅下落

ダウ平均は1861.82ドル安の25128.17ドル、ナスダックは527.62ポイント安の9492.73ポイントで取引を終了した。
景気回復の遅れやウイルス感染第2波を警戒し売り先行で寄り付いた。テキサス州など比較的早期に経済活動を再開した地域でウイルス感染による入院患者数が増加傾向にあることが嫌気された。米連邦準備制度理事会が景気に悲観的見通しを維持しており、V字型回復期待が大きく後退。企業収益改善にも懸念が広がり引けにかけて下落幅を一段と拡大する展開となった。

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円87銭で引けた

パウエル米連邦準備制度理事会議長が景気回復の遅れを警告したことに加えて、先週分新規失業保険申請件数が減少傾向であるものの経済封鎖以降4400万人の失業保険が申請されたため、米債利回り低下に伴うドル売りに拍車がかかった。さらに、全米で経済活動が再開する中、感染第2波の兆候が出現したことから、リスク回避の円買いに106円58銭まで下落。その後、対欧州通貨でのドル買いの動きに連れて106円89銭近くまで反発した。


ニューヨーク原油先物7月限は大幅反落、原油7月限終値は36.34ドル、3.26ドル安

前日の米連邦公開市場委員会で、新型コロナウイルスの流行を背景にかなり慎重な景気見通しが示されたほか、先月終盤から世界的に新規感染者数の伸びが加速しており、感染拡大が収まっていないことが石油の需要回復見通しを曇らせた。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、世界全体の感染者数は750万人近くに達している。ブラジルやメキシコ、インド、サウジアラビア、パキスタンで新規感染者数の伸びが著しい。インドの石油需要は米国や中国に次ぐ。

米国で新規感染者数は抑制されつつあるものの、カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ノースカロライナ州、アリゾナ州など一部で新規感染者が拡大していることも不透明要因。米国全体の感染者数は200万人を超えた。

新型コロナウイルスの流行があらためて危惧されているなかで、金融市場はリスク回避に傾いた。ダウ平均株価は2000ドル近く下げたほか、安全資産である米長期債や金は上げた。ドルインデックスは反発。


ニューヨーク金先物8月限は上昇、金8月限終値は1739.80ドル、19.10ドル高

米連邦公開市場委員会後のドル安や、米国で新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念から株安に振れたことが支援要因になった。ただダウ平均株価が一時1900ドル安となり、金は一部で換金売りが警戒される動きとなった。