6月18日
投資被害について
ニューヨークダウ170ドル安、ウイルス感染第2波への懸念がくすぶる
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は170.37ドル安の26119.61ドル、ナスダックは14.66ポイント高の9910.53ポイントで取引を終了した。
景気回復期待で上昇して寄り付いたが、中国北京の感染拡大やテキサス州のウイルス患者入院数の急増が伝えられると、感染第2波への懸念が上値を抑え、前日終値を挟んで揉み合う展開となった。クオモ知事がニューヨーク市の経済再開第2段階を22日から開始すると発表したほか、パウエル米連邦準備制度理事会議長が下院金融委員会証言で改めて長期にわたりゼロ金利や量的緩和を維持する方針を示したほか、ハイテク株が依然として下支えとなった。しかし、大統領選世論調査で、いくつかの激戦区でトランプ大統領の支持率がバイデン候補を下回ったことが報じられると、引けにかけて下落する展開となった。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円01銭で引けた
米5月住宅着工件数が予想を下回ったほか、パウエル米連邦準備制度理事会議長が下院金融委員会の証言で長期にわたりゼロ金利や資産購入を継続する方針を示したためドル売りが優勢となった。大統領選世論調査で、いくつかの激戦区でトランプ大統領の支持率が民主党のバイデン候補を下回ったことがわかると、株安に連れたリスク回避の円買いが加速。
ニューヨーク原油先物7月限は反落、原油7月限終値は37.96ドル、0.42ドル安
世界的に新型コロナウイルスの流行拡大が収まらないことから、石油需要の回復見通しが曇っている。ブラジルやメキシコ、チリ、ペルーなど中南米で新規感染者数の伸びが加速する方向にあるほか、世界第3位の石油消費国であるインドでも感染拡大が続いている。米国では日々の新規感染者数が2万人前後で推移しており、先月から改善していない。テキサス州やフロリダ州で感染拡大が顕著となっている。
米エネルギー情報局が発表した週報で、原油生産量が日量1050万バレルまで一段と減少したほか、コロナショックを経て製油所稼働率が回復を続けていることは下値を支えた。石油製品需要は日量1729万バレルと回復傾向を維持。ガソリン需要が上向いているなかで、ディーゼル燃料を含んだ留出油の需要も回復する兆候がある。
ただ、熱帯性暴風雨「クリストバル」が米メキシコ湾岸に入ったことが、米原油生産量の減少ペースが一時的に早まった背景。米原油在庫は引き続き過去最高水準を更新している。サウジアラビアからの原油輸入量は日量140万5000バレルと高止まり。
ニューヨーク金先物8月限は伸び悩み、金8月限終値は1735.60ドル、0.90ドル安
リスク回避のドル高が圧迫要因になったが、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念から株安に振れたことを受けて下げ一服となった。一方、ニューヨーク市が22日に経済再開の第2段階に移行する見通しとし、先行きに対する期待感もある。