6月23日
投資被害について
ニューヨークダウ153ドル高、追加財政支援策や経済再開期待が強まる
米国株式相場は上昇
ダウ平均は153.50ドル高の26024.96ドル、ナスダックは110.35ポイント高の10056.48ポイントで取引を終了した。
ウイルス感染第2波への懸念がくすぶり下落して寄り付いたものの、全米各地で経済活動の再開が進んでいることやトランプ大統領が第2弾の直接的現金供給も支持する考えを示すと大きく上昇に転じた。
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円89銭で引けた
米5月中古住宅販売件数が予想を下回ったため米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となったのち、経済活動の再開への期待、トランプ大統領が第2弾の国民への直接的な資金支給も支持する考えを示したためリスク選好の円売りが優勢となった。利回りも上昇に転じ、ドル売りも後退。
ニューヨーク原油先物8月限は続伸、原油8月限終値は40.73ドル、0.90ドル高
需給がさらに改善していく見通しであることが相場を押し上げた。世界的に新型肺炎の流行は続いているものの、コロナショックを経て主要国では経済活動が再開しており、石油需要は上向いている。供給過剰の抑制や削減を目指して石油輸出国機構加盟国を中心とした産油国が減産を行っていることも支援要因。
5月のシカゴ連銀全米活動指数は+2.61と前回4月の-17.89から大幅に改善した。生産および雇用関連項目の回復が寄与した。同月のニューヨーク連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数に続き、景況感指数の改善が目立ってい る。企業の燃料需要回復期待が高まりつつある。
ただ、米国ではカリフォルニア州やテキサス州、フロリダ州で新型コロナウイルスの一日あたりの感染者数の伸びが加速する傾向にあり、米国全体で感染者数の拡大は抑制されていない。ブラジルやインドなど新興国で感染者数が急速に拡大し続けていることも石油の需要回復見通しを曇らせている。
ニューヨーク金先物8月限は続伸、金8月限終値は1766.40ドル、13.40ドル高
カリフォルニア州では21日、新型コロナウイルスの新規感染者が4515人と1日としての過去最多を更新し、第2波に対する懸念が強い。フロリダ州の感染者数も増加し、収束の気配は見られず、金の支援要因になった。