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7月2日

投資被害について

ニューヨークダウ77ドル安、新型ウイルス関連の報道が上値を抑える

米国株式相場はまちまち

ダウ平均は77.91ドル安の25734.97ドル、ナスダックは95.86ポイント高の10154.63ポイントで取引を終了した。
ウイルスワクチンの開発期待や6月米供給管理協会製造業景況指数が予想外に活動の拡大を示す50を回復したことで投資家心理が改善、上昇して寄り付いた。しかし、ニューヨーク市が屋内飲食再開先送りを決定、アリゾナ州の1日のウイルス感染者数の増加が過去最多を記録、ヒューストンでの集中治室患者が受け入れ能力を上回るなど、新型ウイルス関連の報道が嫌気された。また、金融やエネルギーセクターが軟調となる中、携帯端末のアップルがウイルス拡大で再度30店舗の休業を発表したこともダウ平均の上値を抑えた。

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円49銭で引けた

米6月ADP雇用統計が予想を下回ったため、ドル売りが優勢となったのち、6月米供給管理協会製造業景況指数が予想外に50を回復、活動の拡大を示したためドル買いが再燃した。また、ウイルスワクチン開発期待を受けたリスク選好の円売りも目立った。ニューヨーク市が室内飲食再開先送りを決定、米アリゾナ州の1日のウイルス感染者数の増加が過去最多にのぼったことが報じられるとリスク選好の動きが一服したが、米連邦準備制度理事会の6月米連邦公開市場委員会議事録を受けてイールドカーブコントロールへの思惑が後退し、ドルは底堅い展開となった。


ニューヨーク原油先物8月限は反発、原油8月限終値は39.82ドル、0.55ドル高

米エネルギー情報局が発表した週報で、過去最高を更新していた原油在庫が減少に転じたことで供給過剰の解消が近いとの期待感が高まった。米製油所稼働率は75.5%と低水準だが、コロナショック後は順調に上向いている。原油輸入量が日量596万9000バレルまで減少したことも在庫減に寄与した。高止まりしていたサウジアラビアからの原油輸入がピークアウトしている。

ただ、米エネルギー情報局週報で石油製品需要は前週比99万5000バレル減の日量1735万3000バレルだった。原油生産量は日量1100万バレルで前週比横ばい。原油在庫は減少したものの、原油と石油製品の在庫の合計はさらに増加し、統計開始以来の最高水準を塗り替えた。

6月の米供給管理協会製造業景気指数が急回復し、景気判断の分岐点である50を上回ったことも好感された。企業の石油需要回復が期待されているが、米地区連銀やマークイットが発表する製造業景気指数が急回復していたことから、米供給管理協会製造業景気指数の上昇に驚きは限定的。

中国が香港国家安全維持法を制定したことや、ウイグル人の人権問題で、中国と西側諸国の衝突が避けられないとみられていることは重し。ブルームバーグの報道によると、米政府は中国共産党高官に対する制裁を準備しているという。米国内で新型コロナウイルスの流行が拡大していることや、今週末に米独立記念日を控えていることも上値を抑制した。


ニューヨーク金先物8月限は反落、金8月限終値は1779.90ドル、20.60ドル安

新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて一代高値を更新したが、欧州時間から利食い売りが出たことや、米株価がワクチン開発に対する期待感を受けて上昇したことなどが圧迫要因になった。