7月8日
投資被害について
ニューヨークダウ396ドル安、ウイルス拡大への懸念が存続
米国株式相場は反落
ダウ平均は396.85ドル安の25890.18ドル、ナスダックは89.76ポイント安の10343.89ポイントで取引を終了した。
感染が落ち着いたニューヨーク州やニュージャージー州が他州からの旅行者に対する一定期間の隔離要請を拡大する方針を示したことなどを受けて新型ウイルス拡大への懸念が強まり、下落で寄り付いた。その後ハイテク株を中心に上昇する場面もあったが、利益確定の売りで下落に転じ、引けにかけて下落幅を拡大した。
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円53銭で引けた
新型ウイルス感染拡大懸念がくすぶり、米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は伸び悩み、原油8月限終値は40.62ドル、0.01ドル安
アラブ首長国連邦のアブダビ国営石油会社が8月の輸出量拡大を計画していると伝わったことが重しとなった。関係筋の話としてロイター通信が伝えた。コロナショック後、石油輸出国機構加盟国と非加盟国は5月から日量1000万バレル近い減産を開始し、7月もこの規模の減産を継続するが、8月以降は予定通り減算規模を縮小する可能性が高まった。世界的に新型コロナウイルスの流行は悪化しているものの、主要国は経済活動を再開し石油需要が回復していることから、石油輸出国機構プラスが出口戦略を開始するとの思惑が強まりつつある。
主要産油国の従来の合意に基づくと8月から12月の減産規模は日量770万バレルとなる。来週14日に共同技術委員会、15日に共同閣僚監視委員会が行われる。ロシアのノバク・エネルギー相は減産規模の縮小に前向き。
米エネルギー情報局が発表した月報では、米国の石油需要見通しが上方修正された。2020年の需要見通しは日量1834万バレル、2021年は同1994万バレルに引き上げられた。ただ、米原油生産見通しも引き上げられた。米国の原油生産量は来年4-6月期にかけて日量1093万バレルまで減少すると見通されているが、従来の想定ほど減産規模は拡大しないと想定されている。
ニューヨーク金先物8月限は上昇、金8月限終値は1809.90ドル、16.40ドル高
日中取引開始後から下値を切り上げ、前半の取引でプラスサイドに浮上。米国内で南部、西部を中心に新型コロナウィルス感染が拡大し、再度、経済活動を止める動きが広がっていることからリスクヘッジ資産としての買いを集め、1810.8ドルまで上伸し、一代高値を更新した。主要な米経済統計の発表はなかったが、中盤から後半にかけても地合いは緩まず、高もちあいとなり、終値で1800ドル台を維持して引けた。
ドルは堅調な足取りだったが、米10年債利回りは低下し、株安となったことは金にとって追い風となり、ほぼ高値引け状態。