7月14日
投資被害について
ニューヨークダウ10ドル高、ワクチン開発期待高まるも上げ幅縮小
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は10.50ドル高の26085.80ドル、ナスダックは226.60ポイント安の10390.84ポイントで取引を終了した。
ウイルスワクチン開発に向けた進展が発表され、期待感から大きく上昇して寄り付いた。しかし、引けにかけてはハイテク株の利益確定と思われる売りが強まったほか、ウイルス感染の拡大を受け、カリフォルニア州が劇場や室内のレストラン、バー、ジムの営業を再び閉鎖する指示を出し、景気低迷への懸念から失速した。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円29銭で引けた
ウイルスワクチン開発で進展が見られたため、リスク選好の円売り優勢で始まった。その後、米国6月の財政赤字が過去最大に達したほか、カリフォルニア州が再び劇場やレストランなどの室内の営業を閉鎖する決定し、リスク選好の動きは後退した。
ニューヨーク原油先物8月限は反落、原油8月限終値は40.10ドル、0.45ドル安
石油輸出国機構加盟国を中心とした産油国が来月から増産を始める見通しであることが重しとなった。コロナショックを背景に始まった日量1000万バレル近い減産は来月から同770万バレルまで縮小され、年末まで維持される見通し。バルキンド石油輸出国機構事務局長は需要の回復を背景に需給の均衡に近づいているとの認識を示している。
米国や欧州など西側諸国と中国の対立激化が警戒されていることも圧迫要因。ウイグル人の人権問題を巡って、米国は新疆ウイグル自治区のトップである陳全国・共産党委員会書記を含む複数の高官に対し、米国査証の発給制限と米国内の資産凍結を科した一方、中国政府は米共和党議員らに報復制裁を科すと発表した。欧州連合は、中国による香港国家安全法の制定に対し対抗措置を準備している。
米国やインドでは新型コロナウイルスの流行悪化が収まらない。早期のワクチン開発に対する期待感はあるものの、米国では一日あたり6万人前後の感染者がみつかっている。インドでは日々の新規感染者数の伸びが加速し続けており、一巡する兆候はみられない。
ニューヨーク金先物8月限は反発、金8月限終値は1814.10ドル、12.20ドル高
中国の景気回復期待などを背景に株高に振れ、リスク選好のドル安が支援要因になった。ただ新型コロナウイルスの感染拡大で景気の先行き懸念が残り、株高が一服すると、ドル安が一服し、金も上げ一服となった。