7月15日
投資被害について
ニューヨークダウ556ドル高、当局の大規模支援継続期待が広がる
米国株式相場は上昇
ダウ平均は556.79ドル高の26642.59ドル、ナスダックは97.73ポイント高の10488.58ポイントで取引を終了した。
カリフォルニア州などウイルス感染再燃により経済活動の再開を数段階戻す動きが見られ景気回復が遅れるとの懸念や米中関係の悪化懸念から下落で寄り付いた。しかし、引き続きウイルスワクチン開発期待が下支えとなり上昇に転じた。ハイテク株の利益確定が散見される一方、当局による大規模支援策が長期に渡って維持されるとの期待から引けにかけては景気循環株がけん引し上昇幅を拡大した。
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円24銭で引けた
米6月消費者物価指数の上昇で一時ドル買いが優勢となったが、米連邦準備制度理事会高官の発言、パンデミック感染再燃や米国の大手銀が悲観的見通しを示したため米連邦準備制度理事会の追加緩和策への思惑が強まり、ドル買いはやや後退。
ニューヨーク原油先物8月限は下げ渋り、原油8月限終値は40.29ドル、0.19ドル高
石油輸出国機構加盟国を中心とした産油国の6月の減産遵守率が107%と伝わったことが好感された。8月から石油輸出国機構プラスはコロナショックを緩和するために導入した減産目標を縮小する見通しだが、需要の回復もあって供給過剰懸念は高まっていない。
石油輸出国機構月報で、2020年の需要見通しが日量9072万バレルまで上方修正されたほか、2021年の需要が前年比700万バレル増の9772万バレルと見通されたことも相場を支援した。石油輸出国機構は今回の月報で初めて21年の需要見通しを示した。5月の経済協力開発機構加盟国の商業在庫は前月比2990万バレル増と3カ月連続で増加したが、減産や需要回復で増加幅は鈍化した。
ロイター通信の算出によると、6月の中国の原油輸入量が日量1290万バレルまで増加し、過去最高を更新したことも支援要因。中国は世界最大の原油輸入国。ただ、ウイグル人や香港市民の人権問題を巡って、中国と西側諸国の対立が強まりつつあり、中国の景気見通しは不透明。トランプ米大統領は中国に対する対抗措置をこの後発表するもよう。ブルームバーグが関係筋の話として伝えている。
ニューヨーク金先物8月限は伸び悩み、金8月限終値は1813.40ドル、0.70ドル安
新型コロナウイルスの感染拡大でリスク回避の動きとなったことが圧迫要因になった。ただ中国の貿易統計で輸出入が予想外に増加し、景気回復期待も強い。ニューヨーク市場で米株価が上昇し、リスク選好のドル安に転じると、金は安値から戻した。