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9月4日

投資被害について

ニューヨークダウ807ドル安、 相場過熱感からハイテクに幅広く売り広がる

米国株式相場は大幅下落

ダウ平均は807.77ドル安の28292.73ドル、ナスダックは598.34ポイント安の11458.10ポイントで取引を終了した。
米国政府が新型コロナウイルスのワクチン投与にあたり各州・地域の政府に対して11月1日までに準備するよう通達したことが好感され、小動きで寄り付いた。しかし、8月米供給管理協会非製造業景況指数が予想を下回ったことが嫌気されたほか、これまで相場の牽引役であったハイテク株に幅広く売りが広がり、引けにかけては下げ幅を拡大した。

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円17銭で引けた

米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことから、一時ドル買いが強まったが、8月米供給管理協会非製造業景況指数が予想を下回ったほか7月貿易赤字が予想以上に拡大し7-9月期の成長を抑制するとの懸念や、エバンス・シカゴ連銀総裁が9月米連邦公開市場委員会での追加緩和を示唆したため、ドル売りが優勢となった。


ニューヨーク原油先物10月限は小幅続落、原油10月限終値は41.37ドル、0.14ドル安

米株式市場の急落や米新規失業保険申請件数の改善が緩慢であることが嫌気された。ダウ平均株価は一時4ケタ超の下げとなった。米新規失業保険申請件数は88.1万件まで減少したが、歴史的な高水準を維持。2007年から始まった世界金融危機の当時の水準を上回っている。

ハリケーン「ローラ」によって被害を受けた製油所の改修が季節的な要因を含めて長引き、原油在庫が増加に転じることが警戒された。米国では夏場のガソリンの需要期が終了し、ヒーティングオイルを含む留出油の需要拡大に備える時期に向かうが、コロナショックで留出油の在庫はかなり積み上がっており、冬場の原油需要は不透明。

ただ、売りは続かず安値から切り返して引けた。世界的に新型コロナウイルスの蔓延は続いているものの、石油需要は回復傾向にあり、需要の下振れ懸念は広がっていない。今週の米エネルギー情報局の週報における需要減少は一時的とみられている。ハリケーン「ローラ」が需要を一時的に圧迫した可能性がある。


ニューヨーク金先物12月限は続落、金12月限終値は1937.80ドル、6.90ドル安

英フィナンシャル・タイムズが、欧州中央銀行の高官がユーロ高を懸念していると報じ、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。ただドル安見通しに変わりはなく、ドル安が再開すると、金の支援要因になるとみられている。一方、ダウ平均株価が一時1000ドル安となった。IT・ハイテク株が売られた。株式市場で過熱感が出ると、金の逃避買いを促す要因になる。