9月16日
投資被害について
ニューヨークダウ2ドル高、世界経済の順調な回復を好感
米国株式相場は上昇
ダウ平均は2.27ドル高の27995.60ドル、ナスダックは133.67ポイント高の11190.32ポイントで取引を終了した。
中国8月小売売上高が予想以上に回復したほかドイツの9月ドイツ欧州経済センター景気期待指数も20年ぶりの高水準に達するなど、世界経済の順調な回復が好感され寄り付きから上昇した。しかし、引けにかけては連邦準備制度理事会の結果発表を明日に控えて一旦手仕舞う動きが広がり上げ幅を縮小した。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円45銭で引けた
ハト派寄りの連邦公開市場委員会の結果を織り込むドル売りや、8月鉱工業生産が予想を下回ったことを受けたドル売りが観測された。
ニューヨーク原油先物10月限は大幅反発、原油10月限終値は38.28ドル、1.02ドル高
ハリケーン「サリー」が米メキシコ湾岸に上陸しようとしていることで、供給懸念が高まった。当局の発表によると、米国の海洋油田の生産量は27%減となっているほか、一部の製油所は稼働を一時停止している。ただ、上陸地点は従来の予報よりも東側に移っており、石油関連施設の被害は限定的である見通し。当初「サリー」はルイジアナ州に上陸すると予報されていたが、最新の予報では現地時間の水曜日午前にアラバマ州に上陸すると想定されている。
材料視されていないが、国際エネルギー機関は月報で2020年の需要見通しを日量20万バレル下方修正し、同9170万バレルとした。原油需要の回復はほぼ一巡し、今年後半はかなり失速すると指摘した。欧州の一部の国で新型コロナウイルスの感染の第2波が確認されていることや、景気後退からの回復に相応の時間を要するとみられていることが弱気な需要見通しの背景。
米週間石油在庫統計で原油在庫の増加が見通されていることは圧迫要因。市場予想は前週比230万バレル増。
ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1966.20ドル、2.50ドル高
8月の中国の鉱工業生産や小売売上高が事前予想を上回り、リスク選好のドル安となったことが支援要因になった。ただニューヨーク市場ではドルが買い戻され、上げ一服となった。米連邦公開市場委員会が始まっており、ポジション調整の動きが出たもよう。