10月1日
投資被害について
ニューヨークダウ329ドル高、良好な経済指標や追加財政支援期待
米国株式相場は反発
ダウ平均は329.04ドル高の27781.70ドル、ナスダックは82.26ポイント高の11167.51ポイントで取引を終了した。
予想を上回った9月ADP雇用統計に加え9月シカゴ購買部協会景気指数が2年ぶりの高水準となったほか、追加パンデミック経済救済策を巡る交渉再開でムニューシン財務長官とペロシ下院議長が何等かの合意に至るとの期待から、大きく上昇して寄り付いた。しかし、速やかな合意には至らず、交渉継続にとどまったため期待感が後退し引けにかけて上げ幅を縮小した。
9月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円44銭で引けた
9月米ADP雇用統計は予想を上回ったことや、ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長との追加パンデミック経済救済策を巡る交渉再開を期待してドル買いが優勢となった。しかし、合意には至らず、交渉継続にとどまったため、ドルは伸び悩んだ。
ニューヨーク原油先物11月限は反発、原油11月限終値は40.22ドル、0.93ドル高
米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫の取り崩しが続いたことが相場を押し上げた。コロナショックによる需要減で6月に原油在庫は過去最高水準を記録したが、4月以来の低水準まで減少している。例年であれば定期改修の時期であり、製油所稼働率が低下し原油消費量は減るものの、今年は新型コロナウイルスの流行を背景に稼働率は十分に低く、季節的な原油需要の減少は今のところみられない。製油所稼働率は前週比1.0%増の75.8%。米原油生産量は日量1070万バレルと前週比横ばい。
米国の追加景気刺激策の合意が期待されていることも支援要因。協議の進展は伝わっていないが、ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長は連日で話し合いを行っている。合意期待を背景に米株式市場が上昇したことは、リスク資産の一角である原油を押し上げた。ただ、米共和党のマコネル上院院内総務が「景気対策の交渉は隔たりが大きいと言って差し支えない」と述べたことは重しとなった。
米大統領選のテレビ討論会については、注目度は高かったが、非難の応酬でひどい内容であったことからあまり材料視されていない。
ニューヨーク金先物12月限は下落、金12月限終値は1895.50ドル、7.70ドル安
米大統領選討論会で異例の非難合戦となり、政権移行に対する不安が広がった。リスク回避のドル高が金の圧迫要因になった。日中取引で、好調な経済指標からドル安に転じたが、先行き懸念が残り、金の上値は抑えられた。