10月14日
投資被害について
ニューヨークダウ157ドル安、経済対策や新型コロナワクチンへの期待後退
米国株式相場は反落
ダウ平均は157.71ドル安の28679.81ドル、ナスダックは12.36ポイント安の11863.90ポイントで取引を終了した。
民主党のペロシ下院議長がトランプ政権が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策案を拒否、選挙前の合意が困難となったため下落して寄り付いた。製薬会社が開発中の新型コロナウイルスの一部ワクチンや治療薬の治験が一時中断されたとの報道を受けて、期待感が後退し下げ幅を拡大。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円49銭で引けた
中国の経済指標の改善や国際通貨基金の2020年世界経済見通し上方修正を好感し、堅調に推移したが、追加経済対策や新型ウイルスワクチンへの期待が後退。株安に連れたリスク回避の円買いで上値も抑制された。
ニューヨーク原油先物11月限は反発、原油11月限終値は40.20ドル、0.77ドル高
9月の中国の貿易統計で原油輸入量が前年比17.5%増の日量1180万バレルとなったことが相場を押し上げた。中国は世界最大の原油輸入国であり、米国に次ぐ第2位の石油消費国。ただ、中国の原油輸入量の拡大は6月以降は一巡している。
石油輸出国機構が月報で2020年の需要見通しを引き上げたことも支援要因。従来の日量9023万バレルから同9029万バレルに上方修正されている。
ただ、2021年については日量9686万バレルから同9684万バレルに下方修正された。経済協力開発機構加盟国の8月の商業在庫は前月比2070万バレル減の32億400万バレルとなったが、5月以降は高止まりしており、過剰在庫の取り崩しは限定的。
世界的に新型コロナウイルスが再流行していることや、米ジョンソン&ジョンソンが新型コロナウイルスのワクチン開発を一時中断したことは圧迫要因。米ジョンソン&ジョンソンは米国で最終段階の臨床試験を行っているが、原因不明の疾患が発生した。リビアの生産回復で需給見通しが悪化していることも重し。
ニューヨーク金先物12月限は大幅下落、金12月限終値は1894.60ドル、34.30ドル安
時間外取引では、ドルしっかりから売り優勢も下値を切り上げ、底堅さが感じられる動きだった。
日中取引では、ドルが対ユーロ中心に上昇したことを嫌気し、序盤から手じまい売り先行ムードとなり、下げ足を速めた。時間外取引の安値、1900ドルの節目、9日の安値1898ドルを割り込む下落となった。中盤から終盤は米国株が売り優勢で推移したが、ドルが堅調に推移から押し目買いに慎重な投資家が多く、この日の安値圏で低迷した。