12月2日
投資被害について
ニューヨークダウ185ドル高、ワクチン配布や追加経済対策への期待再燃
米国株式相場は反発
ダウ平均は185.28ドル高の29823.92ドル、ナスダックは156.37ポイント高の12355.11ポイントで取引を終了した。
ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことが明らかになったほか、中国の良好な指標を好感し寄り付きから大きく上昇した。また、追加経済対策を巡り、マコーネル共和党上院院内総務が年内の成立の必要性を主張したほか、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が協議することが明らかになったため期待が高まり、終日堅調に推移した。ナスダック総合指数は史上最高値を更新。
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円32銭で引けた
予想を下回った米11月供給管理協会製造業景況指数に失望しドル売りが優勢となったが、年内の追加経済対策への期待が再燃し、ドル売りは一時後退した。しかしながら、ユーロ高を意識してドル売り・円買いが再び優勢となった。
ニューヨーク原油先物1月限は続落、原油1月限終値は44.55ドル、0.79ドル安
石油輸出国機構加盟国を中心とした石油輸出国機構プラスが1日の総会を今週3日に延期するなど、協議が難航していることが重しとなった。
来年1月から増産を見送り、日量770万バレルの減産目標を3月まで維持することで石油輸出国機構加盟国は合意したものの、非加盟国は納得していないもよう。ロシアは1月から日量200万バレルを増産するのではなく、同50万バレルずつ毎月増産することを提案していると報道されている。
石油輸出国機構加盟国は3ヶ月間増産を見送ることで合意しているものの、アラブ首長国連邦とサウジアラビアの溝が深まっているとみられることも圧迫要因。アラブ首長国連邦は以前から生産目標の割当について不満を示しており、一部では石油輸出国機構からの脱退を検討しているとの報道もある。また、アラブ首長国連邦がイスラエルと国交を正常化したなかで、サウジアラビアからの政治的な独立を望んでいるとの指摘も出ている。
ニューヨーク金先物2月限は反発、金2月限終値は1818.90ドル、38.00ドル高
中国の製造業購買担当者景気指数が10年ぶりの高水準となり、世界経済の回復に対する期待感が高まった。英製造業購買担当者景気指数改定値も約3年ぶりの高水準となった。一方、米ファイザーと米モデルナが、新型コロナウイルスのワクチンの条件付き緊急使用許可を欧州連合当局に申請した。金の上値を抑える要因だが、ユーロが1ユーロ=1.20ドルの節目を突破してドル安が加速し、金の支援要因になった。