12月8日
投資被害について
ニューヨークダウ148ドル安、新型ウイルス感染急拡大で景気見通し悪化
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は148.47ドル安の30069.79ドル、ナスダックは55.71ポイント高の12519.95ポイントで取引を終了した。
新型ウイルス感染者数や入院者数の急増を受けた外出規制強化や追加経済対策への不透明感を背景に寄り付きから下落した。景気循環株に売りが広がり終日軟調に推移。ハイテク株は買われた。
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円05銭で引けた
新型ウイルス感染者数の急増で外出規制が強化されたことや、追加経済対策成立は微妙との見方が広がったことから、米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物1月限は反落、原油1月限終値は45.76ドル、0.50ドル安
香港の民主派議員の議員資格剥奪をめぐり、米国が中国に対する制裁措置を発表したことが重しとなった。全人代常務委員会の副委員長ら14人に対して資産凍結や渡航禁止措置が科される。中国側の反発は必至で、米中両国の対立はコロナ禍にある世界経済を一段と曇らす恐れがある。ただ、バイデン新政権に移行し、米中関係が変化する可能性があることから反応は限定的だった。
バイデン新政権の発足後、米国がイラン核合意に復帰し、イラン制裁が緩和される可能性があることは重し。トランプ政権によってイランとの石油取引は限定されているものの、バイデン新大統領はイランが合意を遵守するならば合意に戻ることを示唆している。
8日から英国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まろうとしているが、流行が一段と拡大していることは足元の需給を悪化させている。感謝祭を含んだ週の米国のガソリン需要は1997年以来の低水準だった。オイル・プライス・インフォメーション・サービスが発表した。
ニューヨーク金先物2月限は上昇、金2月限終値は1866.00ドル、26.00ドル高
英国と欧州連合の通商交渉で合意は難しいとの見方が出るなか、ポンド主導でドル高に振れたことが圧迫要因になったが、景気回復期待からドル安に転じると、金の押し目を買われた。フォンデアライエン欧州委員長の会見で、数日中に直接協議すると伝えられると、ポンドが買い戻された。一方、米国が香港を巡って中国当局者への制裁を発表し、米中の対立に対する懸念が出ている。