12月18日
投資被害について
ニューヨークダウ148ドル高、史上最高値を更新、財政・金融刺激策が支え
米国株式相場は上昇
ダウ平均は148.83ドル高の30303.37ドル、ナスダックは106.56ポイント高の12764.75ポイントで取引を終了した。
追加経済対策を巡り与野党が合意に近いと楽観的見方が強まったほか、モデルナの新型コロナワクチンの緊急使用に関し、米食品医薬品局の諮問委員会の会合を控え勧告への期待に寄り付き後上昇した。しかし、週次失業保険申請者数が予想外に前週から増加し3カ月ぶりの高水準となったため労働市場が再び悪化し始めたとの警戒感から上げ幅を縮小。引けにかけては、連邦準備制度理事会が当面大規模緩和を継続する方針であることや追加財政支援への期待が支えとなり、堅調に推移し史上高値を更新した。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円10銭で引けた
週次失業保険申請者数が増加し、利回り低下に伴うドル売りが加速。その後、追加経済対策を巡る協議が合意に向けて一段と進展したことが明らかになると、ドル売りは後退した。
ニューヨーク原油先物2月限は続伸、原油2月限終値は48.54ドル、0.54ドル高
米国で9000億ドル規模の追加景気対策協議が近々合意に至ると期待されていることが相場を押し上げた。共和党のマコネル上院院内総務は「超党派の追加経済対策は合意が間近に迫っている」と述べた。民主党のペロシ下院議長は合意文書を本日中に公表できることを期待すると語っており、詰めの作業が行われているもよう。
ワクチンによる新型コロナウイルスの流行沈静化が見通されていることも引き続き相場を押し上げた。欧州連合の規制当局であるヨーロッパ医薬品庁は早ければ来週21日にも米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの使用許可を出す見通しで、年末最終週あたりから接種が始まる見通し。このワクチンについては、本日18日にも日本で承認申請が行われる。
中国やインドなどの石油需要拡大期待も支援要因。世界最大の石油消費国である米国では環境問題を優先した経済対策が行われ、石油需要が伸び悩む可能性が高まっている一方、世界第2位、第3位の石油消費国では需要が拡大を続けるとみられている。
ニューヨーク金先物2月限は続伸、金2月限終値は1890.40ドル、31.30ドル高
米連邦公開市場委員会後のパウエル米連邦準備制度理事会議長の会見をきっかけにドル安が進んだことが支援要因になった。米議会での追加経済対策の合意期待でリスク選好のドル安が続いたが、超党派の協議が大詰めを迎えており、株高が一服すると、ドルが買い戻された。