2月3日
投資被害について
ニューヨークダウ143ドル安、利益確定売りが優勢
米国株式市場は反落
ダウ平均は143.99ドル安の31391.52ドル、ナスダックは230.04ポイント安の13358.79で取引を終了した。
前日の相場急伸後、利益確定売りが優勢となったほか、中国銀行保険監督管理委員会の主席が2日、国内の不動産バブルに加えて米欧の金融市場のバブルが弾ける可能性を懸念すると表明したことから、寄り付き後下落した。ハイテク株が弱く終日、戻りが鈍い展開となった。
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円69銭で引けた
米国の景気回復期待を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となったが、ブレイナード米連邦準備制度理事会理事が先週の利回りの急伸に言及し、市場を監視していく姿勢を示したことからドル上昇は一服。米連邦準備制度理事会は長期債利回りの大幅な上昇に対応する何らかの措置を講じるとの思惑がさらに強まり、ドル買いは後退した。
ニューヨーク原油先物4月限は続落、原油4月限終値は59.75ドル、0.89ドル安
今週4日の石油輸出国機構プラスの会合で増産が合意に至るとみられているうえ、増産規模が不透明であることから調整売りが続いた。石油輸出国機構プラス全体で減産目標を縮小するのか、サウジアラビアが自主減産を撤回するのか、またはその両方か不透明。
米利回りの上昇が一巡していることは下支え要因。先週、米長期債利回りが急伸する場面があったものの、今週の推移は今のところ落ち着いている。ニューヨーク市場では前日比1bp低下の1.41%付近で推移。
コロナ禍からの脱出期待が強まっていることも支援要因。主要国ではワクチン接種が進められており、英国や米国では秋頃には集団免疫を獲得できるとみられている。英国のワクチン接種率は31.58%、米国は23.16%まで上昇。イスラエルでは89.99%に達している。
ニューヨーク金先物4月限は小幅反発、金4月限終値は1733.60ドル、10.60ドル高
欧州中央銀行のパネッタ専務理事が、債券利回り上昇に対する懸念を示した。しかし、欧州中央銀行が前週、パンデミック緊急購入プログラムの買い入れペースを減速させたことが明らかになると、ドル安に振れ、金の支援要因になった。またイタリア政府が来月にも追加刺激策について議会の承認を求める可能性があると伝えられ、イタリア国債利回りが小幅上昇した。