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3月17日

投資被害について

ニューヨークダウ127ドル安、小売売上高の予想以上の悪化に警戒

米国株式市場はまちまち

ダウ平均は127.51ドル安の32825.95ドル、ナスダックは11.86ポイント高の13471.57で取引を終了した。
2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったため寄り付き後、下落した。連邦公開市場委員会の結果発表を控えていることや、連日で史上最高値を更新したのち、利益確定売りも目立ちダウは終日軟調に推移。一方で、長期金利の低下を好感し、ハイテク株は上昇した。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円99銭で引けた

2月米小売売上高や2月米鉱工業生産・設備稼働率は市場予想を下回ったため、長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、長期金利が反転したことから、ドルは下げ止まった。


ニューヨーク原油先物4月限は続落、原油4月限終値は64.80ドル、0.59ドル安

一部の国で新型コロナウイルスの流行が再び拡大し、石油需要の下振れが警戒されている。インドやイタリア、ウクライナなどで感染者数の拡大が鮮明。一方で、ワクチン接種率が拡大している米国では一日あたりの感染者数の伸びが引き続き鈍化する傾向にある。米国における投与は一日に約240万人と、人口の75%があと5ヶ月で2回目の接種を終える見通し。

副反応の報告が相次ぐなか、欧州で英アストラゼネカが開発したワクチンの接種を一時見送る動きが拡大しており、ユーロ圏の景気回復の遅れが懸念されていることも重し。欧州連合の接種率は低水準で、2回目のワクチン接種を終えた人々の割合は3.3%にとどまっている。米国の場合は11.8%。

今週の米週間石油在庫統計でも原油在庫が増加する見通しであることは圧迫要因。先月、米テキサス州が寒波に見舞われた後、製油所稼働率はまだ十分に回復していないとみられている。ただ、原油消費が限定的であるなかで、石油製品の在庫は一段と減少すると想定されている。


ニューヨーク金先物4月限は小幅続伸、金4月限終値は1730.90ドル、1.70ドル高

時間外取引ではドル高一服などを受け、アジア時間の午後に入り、堅調な値動きとなった。欧州時間で一時軟化したが、1725ドル水準は買い拾われ、切り返し、小高くなった。
日中取引では2月の米小売売上高、鉱工業生産、設備投資などの米経済指標が弱気の数字となり、ドルが弱含みとなったことに支援され、序盤から前半に買い先行となった。しかし買い一巡後は上げ幅を削り、一時マイナスサイドに軟化した。米連邦公開市場委員会が16、17日に開催され、玉整理の買い戻しもあり、下値を切り上げた。ドルが小幅安、米長期金利の上昇が一服していることに支援され小高く引けた。ユーロドルが1ユーロ=1.900ドル割れとなったが、前日のレンジ内でのユーロ高、ドル安にとどまり、ドル高が終息したとは言えず金の上値は抑えられた。