4月16日
投資被害について
ニューヨークダウ305ドル高、良好な決算や3月小売売上高を好感
米国株式市場は上昇
ダウ平均は305.10ドル高の34035.99ドル、ナスダックは180.92ポイント高の14038.76で取引を終了した。
良好な銀行決算を好感し、寄り付き後、上昇した。3月小売売上高が10カ月ぶりの大幅な伸びを記録したほか、週次新規失業保険申請件数も予想以上に減少したため強い景気回復への期待も強まり、終日堅調に推移。長期金利の低下を受けたハイテク株の買いも目立ち、相場を支援した。ダウは史上最高値を更新して終了。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円76銭で引けた
この日発表された3月米小売売上高、4月フィラデルフィア連銀景況調査、4月ニューヨーク連銀製造業景況指数は予想を上回ったほか、週次新規失業保険申請件数も予想以上に減少したため、景気回復への期待が高まり、ドル買いが一時強まった。しかし、米長期金利の低下に伴いポジション調整的なドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物5月限は強含み、原油5月限終値は63.46ドル、0.31ドル高
前日に米エネルギー情報局が発表した週報で石油製品需要が回復したことや、今週の月報で石油輸出国機構や国際エネルギー機関が需要見通しを上方修正したことが引き続き相場を押し上げた。新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大している米国では経済活動が正常化に向かっており、石油需要が上向いている。世界的には新型コロナウイルスが引き続き蔓延しているものの、各国でワクチン接種が前進する見通しであることから年末に向かって需要は回復していくと期待されている。
米国や欧州でワクチン接種ペースが一段と加速していることは支援要因。欧州連合のワクチンペースは7日平均で一日あたり240万回近くまで増加している。あと8ヶ月で人口の75%の完全接種が完了する見通し。
ただ、前日に大幅高となったこともあって上値は伸びなかった。3月の米小売売上高が好調だったことや、主要な米株価指数の最高値更新はあまり材料視されていない。米小売売上高の大幅な伸びは、バイデン政権の追加景気対策の一環である1400ドルの直接給付が背景。
ニューヨーク金先物6月限は大幅反発、金6月限終値は1766.80ドル、30.50ドル高
米小売売上高など一連の米経済指標が強い内容となるなか、リスク選好の動きとなるなか、米国債の利回りが低下し、ドル安に振れた。金はこれまで米国の景気回復期待を受けて上場投資信託から投資資金が流出したことが上値を抑える要因となっていたが、テクニカル面で改善したことで買い戻しなどが入った。