4月21日
投資被害について
ニューヨークダウ256ドル安、世界の新型コロナ感染拡大を警戒
米国株式市場は続落
ダウ平均は256.33ドル安の33821.30ドル、ナスダックは128.50ポイント安の13786.27で取引を終了した。
インドなどで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念に寄り付き後、下落。終日軟調に推移し、引けにかけて下げ幅を拡大した。
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円11銭で引けた
インドやブラジルなどで新型コロナウイルス変異株の感染が拡大しており、世界経済のすみやかな回復への期待は低下し、リスク回避の円買いが強まった。米長期金利低下に伴うドル売りも観測された。
ニューヨーク原油先物6月限は反落、原油6月限終値は62.67ドル、0.76ドル安
世界的に新型コロナウイルスの流行が続いていることが重しとなった。世界第3位の石油消費国であるインドでは爆発的な感染拡大が止まっておらず、石油需要は下振れする見通し。ただ、流行が悪化していた欧州では感染拡大が一巡しつつある。ドイツやイタリアではコロナワクチンの接種ペースが加速している。
米下院司法委員会が石油生産輸出カルテル禁止法案を可決したことも圧迫要因。本法案によって石油輸出国機構加盟国を反トラスト法違反で提訴することが可能になり、生産調整によって価格を安定化させてきた主要産油国をけん制することができるが、本法案はこれまで繰り返し審議されつつも成立にこぎつけていない。
イラン核合意の再建に向けた協議が続けられていることは重し。イランのアラグチ外務次官は困難ではあるものの、米国との間接協議は前進しているとの認識を示した。仲介役である欧州連合欧州対外活動庁のモラ事務局次長は、過去2週間で進展があったと述べた。ただ、各国の当局者とも今後の道のりの長さを繰り返し指摘している。
ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は1778.40ドル、7.80ドル高
世界的に新型コロナウイルスの変異株が感染拡大していることを受けて旅行や航空関連の株が売られ、米国債の利回りは低下に転じた。米国務省は渡航情報を改定し、最も危険とされるレベル4の「渡航してはいけない」を世界の80%の国に拡大している。またジョンソン英首相は、来週予定していたインド訪問を中止した。