5月6日
投資被害について
ニューヨークダウ97ドル高、利上げ警戒感が和らぐ
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は97.31ドル高の34230.34ドル、ナスダックは51.08ポイント安の13582.43で取引を終了した。
イエレン財務長官がインフレ問題を懸念しておらず、また、米連邦準備制度理事会の金融政策を予想したり推奨したりすることはないと、発言を明確化したため投資家のインフレや利上げへの警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。予想を上回った企業決算や商品価格高を受けたエネルギー関連株の上昇がけん引し、ダウは終日堅調な展開となった。ハイテク株から景気循環株への移行が続き、ナスダック総合指数は下落。
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円19銭で引けた
財務省が発表した国債入札計画で、債務上限付近までの引き上げを議会に要請したとの報道を受けて長期金利は一時上昇し、ドル買いが優勢となった。ただ、米4月ADP雇用統計で雇用増加幅は予想を下回ったほか、米4月供給管理協会非製造業景況指数は予想に反して3月から低下したため、ドル売りが再燃した。
ニューヨーク原油先物6月限は伸び悩み、原油6月限終値は65.63ドル、0.06ドル安
インドや日本など原油の輸入大国で新型コロナウイルスの流行が続いていることが重しとなった。両国では感染者数の伸びが落ち着きつつあるように見えるが、ピークアウトの兆候は限定的。インドでは州ごとの都市封鎖など部分的なロックダウンが行われているものの、不十分との指摘があるなかで全土で経済活動の制限が行われる可能性が意識されている。
米エネルギー情報局が発表した週報では、製油所稼働率が86.5%まで上昇したことや、輸出が急増したことが原油在庫の減少につながった。ただ、石油製品需要の約半分を占めるガソリン需要は回復傾向にあるが、経済活動が正常化しつつある米国で、人々の行動が活発化していることを示唆するほどの伸びは見られない。4週間移動平均でガソリン需要は上向きだが、週次では2週連続で減少した。
ニューヨーク金先物6月限は小幅反発、金6月限終値は1784.30ドル、8.30ドル高
4月の全米雇用報告は民間部門雇用者数が7カ月ぶりの大幅増となったが、事前予想を下回った。4月の米供給管理協会非製造業総合指数は事前予想に反して前月から小幅に低下した。米国債の利回り上昇が一服し、金の押し目は買われた。