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5月11日

投資被害について

ニューヨークダウ34ドル安、ハイテク株の売りが重し

米国株式市場は反落

ダウ平均は34.94ドル安の34742.82ドル、ナスダックは350.38ポイント安の13401.86で取引を終了した。
米連邦準備制度理事会が長期にわたり大規模緩和を据え置くとの見方に、寄り付き後、上昇。本年の景気回復期待も根強く、ハイテク株から景気循環株への移行が続き、ダウは日中取引で史上最高値を更新した。しかし、高値付近での利益確定売りに加えハイテクの売りにおされ引けにかけて下落に転じた。

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円84銭で引けた

4月米雇用統計のさえない結果を受けて、米連邦準備制度理事会は大規模緩和を長期間維持するとの見方でドル売りが優勢となった。その後、ダラス連銀のカプラン総裁がインタビューで「経済が著しく進展したら緩和縮小協議を早めに開始することが健全」との見解を再表明したほか、今週予定されている国債入札を織り込む債券売りが優勢となり、長期金利が上昇に転じたためドル売りも後退。


ニューヨーク原油先物6月限はもみ合い、原油6月限終値は64.92ドル、0.02ドル高

米石油パイプライン大手のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受け、供給がほぼ停止したことが一時相場を押し上げたが、週末までには大半のサービスが復旧する見通しとなったことが重しとなった。先週末のサイバー攻撃から1週間で復旧する公算。攻撃の首謀者について、バイデン米大統領はロシアが関与している証拠はないと述べた。

先週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが弱かったことも引き続き圧迫要因だが、デーリー米サンフランシスコ連銀総裁は「ボラティリティがあるとみていたため、4月の米雇用統計に失望感はない」との認識を示したほか、エバンス米シカゴ連銀総裁は力強い雇用統計に戻ると楽観視している」と述べた。

新型コロナウイルスのワクチン接種が行われているものの、世界的にコロナが根強く流行していることは重し。1回目の接種率が45.8%、2回目が34.4%まで上昇している米国では流行が落ち着きつつあるが、それでも週末9日の感染者数は2万人を上回っている。米国の感染者数はピークの30万人規模から大きく減少しているとはいえ、足元の感染者数は第1波の水準で推移。


ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は1837.60ドル、6.30ドル高

米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインが、サイバー攻撃により操業を全面的に停止し、原油高に振れたことなどが支援要因になった。同社は今週末までに復旧させると表明し、日中取引で原油高が一服した。