5月21日
投資被害について
ニューヨークダウ188ドル高、雇用改善や長期金利低下を好感
米国株式市場は反発
ダウ平均は188.11ドル高の34084.15ドル、ナスダックは236.00ポイント高の13535.74で取引を終了した。
週次新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、パンデミックによる経済封鎖が始まった昨年3月以来で最小水準に改善したため、景気回復期待を受けた買いが再燃し、寄り付き後、上昇。長期金利の低下を受け、ハイテク株も買われた。引けにかけ、イスラエルとハマス当局が停戦で合意したとの報道で、地政学的リスクの後退も好感材料となった。
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円79銭で引けた
米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想以上に低下し、米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物6月限は続落、原油6月限終値は62.05ドル、1.31ドル安
イラン核合意の再建協議が大詰めを迎えていることから、イランの供給拡大見通しが引き続き相場を圧迫した。米国との交渉に基づいてイランが核合意の枠内に戻れば、米国はイランに対する原油制裁を解除し、各国の石油企業はイランと自由な取引が可能となる。代表筋の発言が交錯しており、正式な発表はまだないものの、イランのロウハニ大統領によれば米国は石油だけでなく、金融など他のセクターへの制裁を解除する準備が出来ているという。
欧州の外交筋によれば、イラン核合意の修復協議の成功はまだ約束されておらず、かなり重要な問題が残されているもよう。また、イラン高官の国営放送での発言によると、米国側はいかなる制裁も完全に解除する意向ではないという。
アジアで新型コロナウイルスの流行が拡大していることは世界的な需要回復見通しを曇らせている。マレーシアでは一日あたりの感染者数が過去最多となった。タイやベトナムでも感染が拡大している。インドでは感染者数の伸びがピークアウトしているものの、一日あたりの感染者数は26万人程度と引き続き高水準。
ニューヨーク金先物6月限はもみ合い、金6月限終値は1881.90ドル、0.40ドル高
インフレ懸念やドル安再開を受けて押し目を買われた。フィラデルフィア地区連銀業況指数は労働力や原材料の不足などを背景に低下した。一方、米新規失業保険申請件数は改善した。