6月18日
投資被害について
ニューヨークダウ210ドル安、金利低下でハイテク株が下支え
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は210.22ドル安の33823.45ドル、ナスダックは121.67ポイント高の14161.35で取引を終了した。
週次失業保険申請件数が予想外に前週から増加したほか、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も予想を下回ったため寄り付き後、下落した。ダウは終日軟調に推移。引けにかけてはハイテク株の上昇が下支えとなり、下げ幅を縮小した。長期金利が低下し、タカ派色を強めた6月連邦公開市場委員会前の水準に戻したことからハイテク株に買いが広がりナスダック総合指数は上昇。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円24銭で引けた
先週分の米新規失業保険申請件数は増加したほか、米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想以上に低下したため、10年債利回りは低下し、ドル売りが優勢となった。ニューヨークダウの下落を警戒してリスク回避の円買いも加速した。
ニューヨーク原油先物7月限は反落、原油7月限終値は71.04ドル、1.11ドル安
新型コロナウイルスの変異株「デルタ」が英国で流行しており、さらなる感染拡大が危惧されている。英国ではワクチン接種の拡大によって先月前半にかけての新規感染者数は2000人程度まで抑制されていたが、一日あたりの感染者数は1万人を上回った。英国では1回目のワクチン接種率が62.9%、2回目が45.6%まで上昇しているものの、感染拡大を阻止できていない。
昨日の米連邦公開市場委員会以降、ドル高が続いていることも重し。米利上げ開始時期の前倒しが意識されている。利上げ開始に先立って、少なくとも年内には月額1200億ドルの資産購入ペースの減速が始まる見通し。
イランのアラグチ外務次官によると、核合意の修復協議には目に見える進展があり、妥結に近づいているものの、交渉が完了していない重大な問題が残されているという。第5回協議は終了し、第6回協議がイラン大統領選後の19日に再開される。イランの交渉団は国内の政策に関係なく協議を続けるもよう。
ニューヨーク金先物8月限は大幅下落、金8月限終値は1774.80ドル、86.60ドル安
米連邦公開市場委員会のタカ派姿勢を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。金利・経済見通しで18人の当局者の過半数が23年に2回の0.25%ポイントの利上げを予想した。パウエル米連邦準備制度理事会議長は記者会見で、テーパリングについて「討議することを開始した」と表明した。また1800ドルの節目を割り込み、テクニカル要因の売りが出て一段安となった。