8月17日
投資被害について
ニューヨークダウ110ドル高、防衛関連に期待
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は110.02ドル高の35625.40ドル、ナスダックは29.14ポイント安の14793.76で取引を終了した。
中国や米国の経済指標が市場予想を下回ったほか、中東の地政学的リスク上昇で寄り付き後、大きく下げた。新型コロナ・デルタ株感染拡大への懸念も根強く、さらなる売り材料になった。その後、引けにかけては、資本流入や防衛関連への期待に上昇に転じると、ダウは連日史上最高値を更新して引けた。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円27銭で引けた
この日発表された中国の7月鉱工業生産、7月小売売上高は市場予想を下回ったほか、米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数が7月から予想以上に低下し、さらに、中東地政学的リスクの上昇で安全資産としての米国債相場が上昇。長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物9月限は大幅続落、原油9月限終値は67.29ドル、1.15ドル安
新型コロナウイルスのデルタ株が世界的に流行し、需要回復見通しが曇っている。米国では感染者数だけでなく、死者数も増加傾向にある。英国の流行拡大は一巡したが、日々の感染者数は高止まり。フィリピンやベトナムなど、アジアの新興国で感染爆発が発生していることも見通しを悪くしている。
7月の中国の小売売上高や鉱工業生産指数の伸びが弱く、中国経済の失速懸念が高まったことは重し。中国でもデルタ株が流行し、都市封鎖など経済活動の制限を行う地域が増えており、年後半の景気見通しは弱含み。
米国の主要7地域のシェールオイル生産量が回復し、9月は日量808万5250バレルと昨年4月以来の高水準に達する見通しであることも相場を圧迫した。最大級の生産地であるパーミアンで生産量が上向いていることが背景。
ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1789.80ドル、11.60ドル高
中国の鉱工業生産と小売売上高が鈍化したことや、アフガン情勢に対する懸念を受けてリスク回避の動きとなったが、株安が一服すると、金に押し目買いが入った。新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大に対する懸念が残るが、中長期の景気回復見通しから株価の押し目は買われやすい。