9月10日
投資被害について
米国株式市場は続落
ダウ平均は151.69ドル安の34879.38ドル、ナスダックは38.39ポイント安の15248.25で取引を終了した。
新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、パンデミック以降で最小となったことを好感し、寄り付き後、上昇。しかし、新型コロナウイルス変異株の流行によりソフトウェアメーカーのマイクロソフトが従業員のオフィス復帰を無期限に延期したほか、航空各社が予約減少で見通しに慎重な見方を見せたため、消費、景気への影響を警戒した売りが強まり、下落に転じた。
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円73銭で引けた
30年国債入札が強い結果となったため、長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物10月限は反落、原油10月限終値は68.14ドル、1.16ドル安
米エネルギー情報局の週報や、スエズ運河の北部で船舶が一時座礁し、まもなく離礁したことなど複数の手がかりを背景に上下した後、中国が戦略石油備蓄を放出すると発表したことを手がかりに下げて引けた。米30年債入札で需要が好調だったことから、リスク回避的なムードが強まっていると判断されたこともリスク資産である原油を圧迫した。
米エネルギー情報局週報ではハリケーン「アイダ」の影響で原油生産量が日量1000万バレルまで、製油所の稼働率は81.9%まで減少した。原油在庫の減少幅は限定的だったが、稼働率低下による供給不足で製品在庫が相応に減少したことが相場を支援した。ガソリン需要が前週比で日量3万バレル増の日量960万8000バレルと依然好調だったこともガソリン在庫の取り崩しを後押しした。米当局によると、海上油田の生産の76%が引き続き停止している。
中国当局は価格抑制を目的として石油備蓄の放出を行う。放出の規模は1000万~1500万バレルとみられているが、詳細は不明。9日に発表された8月の中国・生産者物価指数は前年比9.5%増と、2008年8月以来の高水準だった。
ニューヨーク金先物12月限はやや反発、金12月限終値は1800.00ドル、6.50ドル高
欧州中央銀行理事会でパンデミック緊急購入プログラムの規模縮小が決定され、リスク回避の動きとなったが、慎重姿勢を維持し、安心感が戻ると、ユーロ安が一服し、下支えになった。