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9月15日

投資被害について

ニューヨークダウ292ドル安、新型コロナ変異株による景気回復減速懸念くすぶる

米国株式市場は下落

ダウ平均は292.06ドル安の34577.57ドル、ナスダックは67.82ポイント安の15037.76で取引を終了した。
8月消費者物価指数の伸びが前月から鈍化し高インフレへの懸念が後退し、寄り付き後、上昇。同時に、新型コロナウイルスの変異株流行による景気回復への影響が裏付けられたため売りが加速、下落に転じた。加えて、今週後半の満期日に向けたオプション絡みの取引も目立ち、下げ幅を拡大。

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円67銭で引けた

8月米消費者物価コア指数は前月比+0.1%の低い伸びにとどまったため、連邦準備制度理事会の資産購入縮小は先送りされるとの見方で長期金利は低下し、ドル売りに拍車がかかった。


ニューヨーク原油先物10月限は上げ渋り、原油10月限終値は70.46ドル、0.01ドル高

熱帯性暴風雨「ニコラス」の米ガルフ(メキシコ湾)沿岸接近で、さらに戻り高値を更新したものの、米気象庁が現地14日夜までに勢力を弱めて熱帯性低気圧になると予報したことや、ダウ平均株価が急落するなど米株安に圧迫されて、上げ幅を維持できなかった。帳入値で期近の主要限月は辛うじて小幅高となった。

10月限はアジアの時間帯の時間外取引では、70ドル台後半を中心に堅調に推移して、欧州の時間帯前半には直近高値を更新して71ドル台に乗せる場面もあったが、その後すぐに上値が重くなった。米国の時間帯に入ると、乱高下して70.40ドル近辺まで崩れたあと71.22ドルまで急伸してこの日の高値を付けた。しかしその後は再び崩れる展開となり、後半には一時70ドル台を割り込んでこの日の安値となる69.98ドルを付けた。その後は70ドル台半ばまで再び戻している。

米気象庁によると、現地14日午前10時現在、「ニコラス」はテキサス州ヒューストンの南東約160キロの海上にあるが、勢力は大きく弱まっており、夜までには「熱帯性暴風雨」から「熱帯性低気圧」にカテゴリーを引き下げられる見込み。

中国はこの日、同国の戦略石油備蓄の約738万バレルの放出について、24日にその入札を実施することを明らかにした。
その大半は原油価格が崩落した2020年4~5月にかけて購入したものとみられ、ロイター通信の推定では、平均価格40ドルで、5億4000万ドル程度の利益が見込まれるという。

国際エネルギー期間はこの日発表した月報で、2021年第3四半期の世界石油需要をコロナ禍により前回から日量20万バレル下方修正した。ただ10月には同160万バレル増加して年内も増加傾向が続くとみており、2021年通年では同520万バレル、2022年には同320万バレル増加すると予想している。


ニューヨーク金先物12月限は強含み、金12月限終値は1807.10ドル、12.70ドル高

8月の米消費者物価指数は前月比0.3%上昇と7月の0.5%上昇から鈍化した。来週の米連邦公開市場委員会で量的緩和の縮小の発表は見送られるとみられ、金の支援要因になった。