9月24日
投資被害について
ニューヨークダウ506ドル高、経済活動再開に自信広がる
米国株式市場は上昇
ダウ平均は506.50ドル高の34764.82ドル、ナスダックは155.40ポイント高の15052.25で取引を終了した。
中国政府が恒大に目先のドル建て社債のデフォルトを回避するように指示したと報じられ、直近の懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会が資産購入ペースを速やかに減速する可能性を示唆したものの、利上げはまだ先になるとの見方に加え、経済活動の再開への投資家の自信が強まり景気循環株中心に買いが再燃し、上げ幅を拡大した。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円33銭で引けた
米8月シカゴ連銀全米活動指数が予想以上に悪化し、先週分新規失業保険申請件数は増加したため、一時ドル売りが優勢となった。しかし、米連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会で早期の資産購入策の縮小や2022年の利上げの可能性を示唆したことを背景に長期金利が一段と上昇すると、ドル買いが再燃した。リスク選好の円売りも支援。
ニューヨーク原油先物11月限は続伸、原油11月限終値は73.30ドル、1.07ドル高
コロナ後の石油需要が回復を続けると期待されていることが相場を押し上げた。今週、米エネルギー情報局が発表した週報で需要が堅調だったことが引き続き材料視されている。ハリケーン後の供給障害もあって、米原油在庫は減少を続けた。世界的な石油在庫の指標である経済協力開発機構加盟国の商業在庫もさらに引き締まっていくとみられている。
化石燃料から再生可能エネルギーへ投資が移行しつつあるなかで、長期的な供給不足の発生が警戒されていることも買い手がかり。石油輸出国機構プラスの一部の産油国は十分に増産することが難しくなっている。
中国の不動産開発大手・恒大集団の破綻リスクがある一方で、中国当局が土壇場で支援を行う可能性が意識され警戒感が膨らんでいないことは支援要因。主要な米株価指数は堅調だった。ただ、恒大集団の破綻に備えるよう中国政府が地方政府に備えるよう指示したとの報道もある。
金ニューヨーク先物12月限は下落、金12月限終値は1749.80ドル、29.00ドル安
米連邦公開市場委員会で量的緩和の縮小着手が「近く」正当化される公算が大きいとの見解が示された。一方、中国の金融規制当局が中国恒大集団に対して幅広い指示を発したことを受けて先行き懸念が後退した。株価急伸や米国債の利回り上昇が金の圧迫要因になった。