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10月19日

投資被害について

ニューヨークダウ36ドル安、中国の低成長や根強いインフレが重し

米国株式市場はまちまち

ダウ平均は36.15ドル安の35258.61ドル、ナスダックは124.47ポイント高の15021.81で取引を終了した。
中国の経済成長の鈍化や鉱工業生産が予想を下回ったため寄り付き後、大きく下落。ニューヨーク原油が7年ぶり高値を更新し、根強いインフレや長期金利の上昇も警戒され、ダウは終日軟調に推移した。ハイテク株は強く、ナスダック総合値数は上昇。

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円30銭で引けた

米国の9月鉱工業生産は2カ月連続のマイナスに落ち込み、ドル売りが優勢となった。また、中国の7-9月期国内総生産成長が2四半期連続で鈍化したため、世界経済の成長鈍化への懸念でリスク回避の円買いも優勢となった。その後、米10月NAHB住宅市場指数が予想外に9月から上昇したため、ドル売りは一段落した。


ニューヨーク原油先物12月限は上げ渋り、原油12月限終値は81.69ドル、0.04ドル安

9月の米鉱工業生産指数が半導体不足やハリケーン「アイダ」による被害で2ヶ月連続で低下したことが重しとなった。コロナショック後の需要回復見通しが相場を押し上げてきたが、上昇が止まらない原油相場が需要を圧迫している可能性が意識された。

7-9月期の中国国内総生産の伸びが鈍化したことも楽観的な需要回復見通しを曇らせた。中国は電力不足に悩んでおり、経済活動が停滞するリスクがある。不動産開発大手の恒大集団の破綻による経済の混乱も引き続き懸念要因。先月23日以降、恒大集団はドル建て社債の利払いを見送っているとみられており、猶予期間の30日以内に支払いがなければ債務不履行となる。

ニューヨーク市場で天然ガス相場が大幅続落したことも圧迫要因。天然ガスの上昇によって、電力発電向けの需要が割安な石油にシフトするとみられているが、天然ガス価格は今月で上げ一服し高値から調整しつつある。


ニューヨーク金先物12月限は小幅続落、金12月限終値は1765.70ドル、2.60ドル安

インフレ懸念の高まりなどを受けて主要中銀関係者がタカ派シフトし、早期利上げの見方が出て国債利回りが上昇したことが金の圧迫要因になった。一方、中国の国内総生産が1年ぶりの低い伸びとなり、株安に振れた。