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11月11日

投資被害について

ニューヨークダウ240ドル安、インフレ加速を警戒

米国株式市場は続落

ダウ平均は240.04ドル安の36079.94ドル、ナスダックは263.83ポイント安の15622.71で取引を終了した。
10月消費者物価指数が予想を上回り30年ぶり最大の伸びを記録したためインフレ加速が警戒され寄り付き後、下落。金利の上昇でハイテク株も売られ、終日軟調に推移した。

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円91銭で引けた

米10月消費者物価指数は前年比+6.2%の高い伸びを記録し、インフレ加速懸念が高まった。早期利上げ観測が再浮上し、ドル買いが加速。その後に実施された30年債入札は不調だったことから、債券利回りの上昇に伴うドル買いは継続した。


ニューヨーク原油先物12月限は大幅反落、原油12月限終値は81.34ドル、2.81ドル安

10月の米消費者物価指数の伸びが一段と加速し、前年比が+6.2%と1990年以来の高水準となったことが重し。コロナ後の景気回復におけるインフレ高進が消費を圧迫し、景気見通しを曇らせている。インフレは一時的との認識である米連邦準備制度理事会が否応なく早期の利上げを開始せざるを得ず、利上げとインフレが景気を圧迫するリスクも意識された。

バイデン米大統領が「インフレ反転が最優先事項」とし、エネルギー高を抑制する方法を模索するよう米国家経済会議に指示したことは圧迫要因。連邦取引委員会に対しても、便乗値上げの阻止などを要求したようだ。

米エネルギー情報局の週報で石油製品需要が3週連続で節目の日量2000万バレルを下回ったことも重し。ただ、需要の弱含みは季節的な要因が背景にあるが、石油製品需要の約半分を占めるガソリン消費はほとんど下振れしておらず、依然として堅調だった。米原油生産量は日量1150万バレルと、上振れする兆候はあるが停滞から抜け出していない。


ニューヨーク金先物12月限は続伸、金12月限終値は1848.30ドル、17.50ドル高

10月の米消費者物価指数は前年同月比6.2%上昇し、前月の5.4%上昇や事前予想の5.8%上昇を上回り、31年ぶりの大幅な伸びを記録した。インフレ懸念が金の支援要因になった。ただ米国債の利回り上昇やドル高に上値を抑えられ、乱高下した。